- 宅建と管業、どっちが簡単?
- 働きながらならどっちが現実的?
- 独学でも合格できるのは?
「宅建は簡単」と聞いて始めたのに、思ったより難しい。
あるいは、管理業務主任者を勉強していて「宅建と比べると、実際どれくらいの難易度なんだろう?」と気になっていませんか?
宅建と管理業務主任者を比較する人は、これから受ける資格を選びたい人だけではありません。
すでにどちらかを勉強していて、
- 自分が挑戦している資格はどれくらい難しいのか
- 宅建に受かれば管業も合格しやすいのか
- 管業は宅建より簡単なのか
と、難易度を相対的に知りたい人も多いはずです。
結論から言うと、一般的には宅建の方が難しいとされますが、実際に両方を受験した私の体感では、管理業務主任者の方が難しく感じました。
理由は、合格率ではなく「点数の取り方」に違いがあるからです。
この記事では、合格率・勉強時間・出題範囲だけでなく、実際に両方を受験した経験から、宅建と管理業務主任者の難しさを本音で比較します。
まず結論:難易度はほぼ同じ
| 比較項目 | 宅建 | 管理業務主任者 |
| 合格率 | 15〜17% | 20〜23% |
| 勉強時間 | 300〜400時間 | 約300時間 |
| 出題数 | 50問 | 50問 |
| 合格ライン | 35〜37点 | 35〜37点 |
| 難しさの特徴 | 得点源を固める力 | 分野横断の安定力 |
数字上は大きな差はありません。
しかし実際に受験すると、「難しさの方向性」がまったく違う試験だと感じます。

一般的に宅建の方が難しいと言われていますが、どちらも300時間程度の勉強が必要で簡単に合格できる資格ではないことが言えます。
合格率で比較|管業の方が高い理由
| 年度 | 管理業務主任者 | 宅建士 |
| 2022年度 | 18.9% | 14.9% |
| 2023年度 | 21.9% | 17.2% |
| 2024年度 | 21.3% | 18.6% |
平均合格率
- 宅建:15〜17%
- 管業:20〜23%
では、なぜ管理業務主任者のほうが合格率が高いのでしょうか?
それは、管業の受験者はすでに宅建士やマンション管理士などの資格を持っている人が多いからです。
- ✔ 管業受験者は宅建取得者が多い
- ✔ すでに業界経験者が多い
つまり受験者レベルが違います。

合格率だけで「管業の方が簡単」と判断するのは危険です。
合格率だけでは分からないそれぞれの難しさについては、以下の記事で詳しく解説しています。
宅建の難易度を詳しく知りたい方は
▶宅建の難易度を詳しく見る
管業の試験傾向をさらに詳しく知りたい方は
▶管理業務主任者の科目・出題傾向・合格戦略を見る
勉強時間で比較|どちらも約300時間以上
| 資格 | 目安勉強時間 |
| 宅建士 | 300〜400時間 |
| 管理業務主任者 | 約300時間 |
働きながらだと、
- 1日2時間 × 約5〜6ヶ月
- 週末中心なら半年以上
これが現実的な目安です。
ただし、宅建は得点源が明確なため、戦略次第で時間効率を上げやすい試験。
一方で管業は、複数分野を横断的に対策する必要があり、苦手分野があると想定より時間がかかることがあります。

つまり、必要時間は同じでも、時間の使い方が違う。ここがポイントです。
出題範囲の違いが“難しさ”を決める
宅建と管理業務主任者は、どちらも50問の試験です。
しかし、出題構造がまったく違います。
難易度の差は「合格率」よりも、この出題範囲にあります。
宅建は“戦略型”の試験
宅建は出題の内訳が比較的はっきりしています。
- 宅建業法が20問(最大の得点源)
- 民法(権利関係)が約14問
- 法令上の制限が約8問
特に宅建業法は配点が安定しており、重点的に対策すれば点を伸ばしやすい科目です。
つまり宅建は、得点源が明確で戦略が立てやすい“攻略型”の試験と言えます。
管業は“総合型”の試験
一方で、管理業務主任者は分野が横断的です。
- 区分所有法
- 標準管理規約
- 管理委託契約
- 設備・会計
- 各種法令
複数分野からバランスよく出題されるため、
得点源が一点に集中しにくくて、苦手分野があると失速しやすい特徴があります。
つまり管業は、横断的に得点できる総合力が求められる試験です。

私は宅建合格後に管業へ挑戦しましたが、体感では管業の方が難しく感じました。
実際に両方受けて感じたのは「管業の方が難しい」
一般的には、合格率の低い宅建の方が難しい資格といわれることが多いです。
しかし、実際に宅建と管理業務主任者の両方を受験した私の体感では、管理業務主任者の方が難しく感じました。
理由は、宅建の方が「どこで点を取るか」が分かりやすいからです。
宅建では、50問中20問を占める宅建業法が最大の得点源になります。
宅建業法を重点的に仕上げ、法令上の制限や税・その他で確実に点を取れば、多少民法で失点しても合格点を狙えます。
つまり、宅建は合格点から逆算して勉強の優先順位を決めやすい試験です。
一方、管理業務主任者では、区分所有法・標準管理規約・管理委託契約・設備・会計など、複数分野から幅広く出題されます。
特定の科目だけで大きく点数を稼ぐのが難しく、苦手分野を残したままだと合格点に届きにくいと感じました。
そのため、「宅建に合格できたから、管業は簡単だろう」と考えるのはおすすめできません。
逆に、現在宅建を勉強していて「難しすぎる」と感じている人も、必要以上に不安になる必要はありません。
宅建は、出題数の多い科目から優先順位をつけて対策すれば、合格点までの道筋を作りやすい試験です。
宅建と管理業務主任者では、合格点までの組み立て方が異なります。
自分が受験する資格について、科目ごとの配点や「どこで何点を取ればいいのか」を確認しておきましょう。
宅建を受験する方
▶【図解】宅建試験の科目一覧と配点|出題傾向・目標点・合格戦略を解説
管理業務主任者を受験する方
▶【図解】管理業務主任者試験の科目一覧と配点|出題傾向と合格戦略を解説
合格ラインの意味|約70%正解が必要
| 資格 | 平均合格ライン | 最近の合格ライン |
| 管業 | 35~37点 | 35~38点 |
| 宅建 | 35~37点 | 35~37点 |
宅建も管理業務主任者も、合格ラインは50点中35〜37点。つまり、約70%の正解率が必要です。
「合格率が20%前後」と聞くと難関に感じますが、本質は安定して7割取れる実力があるかどうかです。

難易度の差よりも、「7割を取り切る設計ができるか」が合否を分けます。
宅建を勉強中なら、管業は簡単に感じる?
宅建を勉強していると、「合格率が高い管業の方が簡単なのでは?」と感じることがあります。
確かに、宅建で勉強した知識の一部は管理業務主任者でも活かせます。
特に民法などは出題範囲が重なるため、宅建を勉強した経験がある人は、法律を一から学ぶ人より有利です。
ただし、宅建を勉強していれば、そのまま管業にも合格できるほど簡単ではありません。
管理業務主任者では、区分所有法や標準管理規約、管理委託契約、マンションの設備・会計など、宅建では深く扱わない分野も出題されます。
私自身も宅建合格後に管理業務主任者へ挑戦しましたが、体感では管業の方が難しく感じました。
そのため、宅建の知識は「大きなアドバンテージ」ではあるものの、管業には管業専用の対策が必要と考えておいた方がいいでしょう。
一方、現在宅建を勉強している方は、まず目の前の宅建対策を優先し、勉強の進み具合に合わせて以下の記事も参考にしてください。
過去問を繰り返しても点数が伸びない方
▶【宅建は過去問だけじゃ無理?何周しても受からない原因と正しい勉強法】
宅建試験まで残り1カ月程度の方
▶【宅建試験まであと1ヶ月で間に合う?模試30点前後から合格点を狙う直前期の勉強法】
管業を勉強中なら、宅建はどれくらい難しい?
管理業務主任者を勉強している人から見ると、宅建は出題範囲が広く、簡単な試験ではありません。
特に権利関係では民法の理解が必要になり、法令上の制限や税・その他など、幅広い分野から出題されます。
ただし、宅建には「どこで点を取るか」が分かりやすいという特徴があります。
50問中20問を占める宅建業法が大きな得点源になるため、宅建業法を重点的に仕上げ、法令上の制限などで確実に得点できれば、合格点までの戦略を組み立てやすくなります。
そのため、「出題範囲が広い=すべてを完璧にしなければ合格できない」と考える必要はありません。
管理業務主任者で身につけた民法などの知識を活かしながら、宅建特有の出題構造に合わせて勉強することが重要です。
宅建の科目別配点や目標点は、以下の記事で詳しく解説しています。
▶【図解】宅建試験の科目一覧と配点|出題傾向・目標点・合格戦略を解説
一方、現在管理業務主任者を勉強していて、「このままで合格できるのか不安」と感じている方は、以下の記事も参考にしてください。
▶管業に受かる気がしない人へ|点数が伸びない原因と立て直し方
あなたはどっちタイプ?簡易診断
ここまでの違いを踏まえて、どちらが自分に合っているかチェックしてみましょう。
宅建タイプ
- □ 不動産業界未経験
- □ 転職やキャリアの選択肢を広げたい
- □ 得点源を決めて重点的に勉強したい
- □ 法律科目の勉強に抵抗がない
→ 2つ以上当てはまるなら、宅建との相性が良い可能性があります。
管業タイプ
- □ 管理会社で働いている
- □ マンション管理の仕事に興味がある
- □ 実務と資格勉強を結びつけたい
- □ 設備や会計を含めて幅広く勉強することに抵抗がない
→ 2つ以上当てはまるなら、管理業務主任者との相性が良い可能性があります。
あくまで簡易的な目安ですが、資格選びで迷っている方は「どちらが簡単か」だけでなく、取得後にどう活かしたいかまで考えて選ぶことが大切です。
こんな人は宅建向き
- 不動産業界未経験
- 転職やキャリアアップに活かしたい
- 独学を中心に勉強したい
- 得点源を決めて効率よく勉強したい
特に、まだ不動産業界でのキャリアが決まっていない人は、宅建の方が活用できる場面は広くなります。
宅建を取得すると仕事や転職でどのように活かせるのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
こんな人は管業向き
管理業務主任者は、次のような人に向いています。
- 管理会社で働いている
- マンション管理業界を目指している
- 宅建をすでに取得している
- 実務に直結する資格を取得したい
特にマンション管理会社で働く人にとっては、資格取得で得た知識を実務でも活かしやすいのが特徴です。
管理業務主任者を取得するメリットや向いている人については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 管理業務主任者を取得するメリット・向いている人を詳しく見る
働きながら取るならどっち?
働きながら資格取得を目指す場合、宅建と管理業務主任者のどちらも十分に合格を狙えます。
ただし、どちらも300時間程度の勉強が必要になるため、仕事と勉強をどう両立するかが重要です。
目安としては、
- 勉強時間を確保して、得点源を重点的に仕上げたい → 宅建
- 管理会社勤務で、実務知識を勉強にも活かせる → 管業
と考えると選びやすいでしょう。
宅建は宅建業法など得点源が明確なので、限られた時間でも優先順位をつけて勉強しやすい試験です。
一方、管理業務主任者は出題範囲が広いため、管理会社で働いている人ほど実務経験を活かしやすくなります。
どちらも独学で合格を目指せますが、仕事が忙しく「何から勉強すればいいのかわからない」「自分で学習計画を立てるのが難しい」という方は、通信講座を利用する方法もあります。
宅建を目指す社会人の方
▶ 宅建士の通信講座おすすめ4選|社会人が失敗しない選び方と費用・合格率を比較
管理業務主任者を目指す社会人の方
▶ 管理業務主任者の通信講座おすすめ4選|費用・合格実績を比較
結局どっちを選ぶべき?
宅建と管理業務主任者のどちらを選ぶか迷ったら、取得後の目的から考えるのがおすすめです。
| あなたの目的 | おすすめ |
| 不動産業界への転職・就職に活かしたい | 宅建 |
| キャリアの選択肢を広げたい | 宅建 |
| マンション管理会社で専門性を高めたい | 管業 |
| 管理実務に資格を活かしたい | 管業 |
不動産業界未経験で「まず何か一つ取得したい」という場合は、宅建から始めるのがおすすめです。
宅建は売買・賃貸など幅広い不動産業務で活かしやすく、管理業務主任者と一部の出題範囲も重なります。
一方、すでにマンション管理会社で働いている人や、今後マンション管理を専門にしたい人は、管理業務主任者を優先する選択肢もあります。
また、すでにどちらかを勉強している方は、他資格との難易度を比較して勉強方針を変える必要はありません。
宅建と管理業務主任者は難しさの種類こそ違いますが、どちらも正しく対策すれば十分に合格を目指せる資格です。
まとめ|宅建と管業は難しさの種類が違う

宅建と管理業務主任者は、どちらも簡単に合格できる資格ではありません。
一般的には合格率の低い宅建の方が難しいとされますが、実際に両方を受験した私の体感では、管理業務主任者の方が難しく感じました。
両資格の大きな違いは、「点数の取り方」にあります。
- 宅建:得点源が明確で、合格点から逆算して戦略を立てやすい
- 管理業務主任者:複数分野から安定して得点する総合力が必要
これから資格を選ぶ方は、単純な合格率だけで判断するのではなく、取得する目的から考えてみてください。
- 転職やキャリアの選択肢を広げたい → 宅建
- マンション管理業界で専門性を高めたい → 管理業務主任者
一方、すでにどちらかを勉強している方は、「もう一方より難しいか」を気にしすぎる必要はありません。
大切なのは、自分が受験する試験の出題構造を理解し、合格点から逆算して勉強することです。
これから本格的に勉強を進める方は、それぞれの合格戦略を以下の記事で詳しく解説しています。
宅建を目指す方
▶【図解】宅建試験の科目一覧と配点|出題傾向・目標点・合格戦略を解説
管理業務主任者を目指す方
▶【図解】管理業務主任者試験の科目一覧と配点|出題傾向と合格戦略を解説