- 「模試はいつも30点台。あと2点が届かない」
- 「毎日勉強しているのに、点数が伸びない」
- 「自分は宅建に向いていないのかもしれない」
勉強を続けても結果が出ないと、宅建に受かる気がしなくなることがあります。
周りは順調に合格しているように見えるのに、自分だけ同じ場所で止まっている。
過去問を何周しても、模試を受けても、合格点に届かない。
すると、勉強方法ではなく、自分の能力に原因があるように感じてしまいます。
私も、宅建に4回落ちました。
何度も「もう無理かもしれない」「自分には向いていないのかもしれない」と思いました。
それでも、5回目の受験で独学合格できました。
振り返ると、4回落ちた原因は、勉強時間が足りなかったからではありません。
合格点を取るための勉強ではなく、自分が安心するための勉強を続けていたからです。
この記事では、宅建に4回落ちた私の経験をもとに、
- 宅建に受かる気がしない人の共通点
- 点数が伸びないときに見直すこと
- 私が5回目の受験で変えた勉強方法
- 独学を続けるか、通信講座を使うかの判断基準
を解説します。
宅建に受かる気がしないと感じている人は、勉強時間を増やす前に、今のやり方を一度見直してみてください。
宅建に受かる気がしなくなるのは珍しくない
宅建は、誰でも受験できる資格ですが、簡単に合格できる試験ではありません。
民法、宅建業法、法令上の制限、税金など、幅広い知識が問われます。
過去問では解けていても、問題文の表現が少し変わるだけで迷うこともあります。
特に、合格点まであと数点の状態が続くと、「これ以上、何を勉強すればいいのか分からない」「今年も落ちるのではないか」という不安が強くなります。
しかし、一度不合格になったからといって、宅建に向いていないとは限りません。
私も、4回目までは同じような失敗を繰り返していました。
それでも、5回目の受験では、勉強時間を大幅に増やしたわけではありません。
変えたのは、次の3つです。
- どの科目で何点を取るか決めた
- 苦手分野を後回しにしなかった
- 過去問の正答率ではなく、理解度を確認した
宅建は、すべての範囲を完璧にする試験ではありません。
合格点を取るために、何を優先し、どこで失点を抑えるかを考える試験です。
受かる気がしないと感じているときこそ、勉強量ではなく、勉強の方向を確認する必要があります。
宅建に受かる気がしない人の5つの共通点
宅建に4回落ちた私自身の勉強を振り返ると、点数が伸びない原因には共通するパターンがありました。
次の5つに当てはまっていないか、確認してみてください。
① 過去問の答えを暗記している
宅建の勉強では、過去問を繰り返すことが重要です。
ただし、何周も解けば必ず点数が伸びるわけではありません。
私も過去問を繰り返していましたが、実際に覚えていたのは、問題の答えや番号でした。
問題文を見た瞬間に、「これは2番が正解だった」と思い出せるため、過去問では高い点数を取れます。
しかし、本番で問われ方が変わると対応できません。
過去問は、正解を覚えるための教材ではなく、頻出論点と考え方を理解するための教材です。
正解した問題でも、次の点を確認する必要があります。
- なぜその選択肢が正しいのか
- ほかの選択肢はなぜ誤りなのか
- 条件が変わった場合も判断できるか
- 問われている制度や原則を説明できるか
答えを覚えているだけなら、過去問の点数が高くても安心できません。
過去問を何周しても初見問題で点数が取れない人は、問題数ではなく復習方法を見直しましょう。
▶ 宅建は過去問だけじゃ無理?独学でつまずく原因と合格の本質を解説
② 科目ごとの優先順位を決めていない
宅建では、すべての科目を同じ時間、同じ深さまで勉強する必要はありません。
特に重要なのが、50問中20問を占める宅建業法です。
私は民法が不安だったため、宅建業法よりも民法に多くの時間を使っていました。
難しい問題が解けるようになると、実力が上がったように感じられたからです。
しかし、宅建は難問を解くことを競う試験ではありません。
合格するには、以下のように得点バランスを作る必要があります。
- 宅建業法を得点源にする
- 権利関係で失点しすぎない
- 法令上の制限で安定して得点する
- 税・その他でも取りこぼしを減らす
苦手な科目に時間を使いすぎると、得点しやすい科目の取りこぼしが増えます。
反対に、得意科目だけ勉強しても、苦手科目で毎回同じ点数を失います。
まずは、各科目で何点を取れば合格点に届くのかを整理してください。
▶ 宅建試験の科目一覧と配点|科目別の目標点と合格戦略を解説
③ 独学のやり方を修正できていない
独学でも宅建に合格することはできます。
実際、私も通信講座を使わず、5回目の受験で独学合格しました。
ただし、独学では以下の点を自分で判断しなければなりません。
- どの論点を優先するか
- どこまで理解すればよいか
- 点数が伸びないときに何を変えるか
私は4回目まで、民法を深追いし、法令上の制限を後回しにしながら、同じ勉強方法を繰り返していました。
独学そのものが悪いわけではありません。
問題なのは、点数が伸びていないのに、同じ勉強方法を続けてしまうことです。
過去問や模試の点数が変わらないなら、勉強時間を増やす前に、学習方法を見直しましょう。
▶ 宅建の独学に限界を感じたら|点数が伸びない原因と立て直す3つの仕組み
④ 苦手分野を後回しにしている
得意な科目を解くと正解が増えるため、勉強が進んでいるように感じられます。
私も「法令上の制限は時間がある日にやろう」と考え、苦手分野を後回しにしていました。
しかし、苦手分野を放置すると、本番でも同じ論点で失点します。
宅建では、苦手科目をすべて得意にする必要はありません。
都市計画法や建築基準法など、繰り返し出題される基本論点から優先して、取れる問題を増やしましょう。
難問を深追いするのではなく、毎回落としている1〜2点を減らすことが重要です。
⑤ 間違えた原因を分析していない
問題を間違えたあと、解説を読んで終わりにしていないでしょうか。
同じ不正解でも、原因はそれぞれ違います。
主な原因は、次の3つに分けられます。
- 知識不足
- 判断ミス
- ケアレスミス
知識不足なら、テキストや過去問に戻り、該当する論点を覚え直す必要があります。
知識はあったのに選べなかった場合は、どの言葉や条件で迷ったのかを確認します。
問題文の読み間違いやマークミスなら、知識を増やすのではなく、問題の読み方や時間配分を見直さなければなりません。
原因によって必要な復習方法は異なります。
「何問間違えたか」だけでなく、「なぜ間違えたか」まで確認してください。
▶ 宅建模試の復習法|点数を伸ばす3分類テンプレとやり直し方
宅建に受かる気がしないときに確認する3つのこと
点数が伸びないと、不安から勉強時間を増やしたくなります。
しかし、やり方が間違っている状態で勉強時間だけを増やしても、同じ失敗を繰り返す可能性があります。
まずは、次の3つを確認してください。
現在の点数と目標点の差を確認する
「受かる気がしない」という不安だけでは、何を改善すればよいか分かりません。
まずは、現在の点数を科目別に分けます。
例えば、
- 宅建業法:16点
- 権利関係:8点
- 法令上の制限:4点
- 税・その他:4点
で合計32点だったとします。
この場合、すべての科目を最初からやり直す必要はありません。
宅建業法であと2点、法令上の制限であと2点、税・その他であと1点取れれば、37点を目指せます。

合計点だけを見るのではなく、どの科目であと何点取るのかを明確にしましょう。
毎回失点している論点を確認する
模試や過去問で、毎回違う問題を間違えているように見えても、原因を整理すると同じ論点で失点していることがあります。
例えば、以下のように、繰り返し失点している分野を洗い出します。
- 代理と時効を毎回間違える
- 建ぺい率と容積率を混同する
- 8種制限の数字を覚えきれていない
苦手科目全体をやり直すのではなく、失点が集中している論点から修正してください。
同じ勉強方法を繰り返していないか確認する
過去問を何周しても点数が変わらない場合、周回数を増やすだけでは改善しない可能性があります。
テキストを読むだけで覚えられないなら、問題演習を増やす。
過去問を覚えてしまったなら、初見問題や模試で理解度を確認する。
同じ数字で間違えるなら、比較表や一覧表にまとめる。
点数が伸びないときは、自分に努力が足りないと考えるのではなく、今の勉強方法が目的に合っているかを確認しましょう。
私が5回目の受験で変えたこと
私が5回目の受験で変えたのは、勉強時間の長さではありません。
合格点を取るために、科目ごとの勉強方法を変えました。
① 宅建業法で18点以上を狙った
宅建業法は20問出題されるため、合否への影響が大きい科目です。
私は5回目の受験で、宅建業法を「得意科目」ではなく「確実な得点源」にすることを目指しました。
目標は満点。
最低でも18点は取りたいと考え、曖昧な知識を残さないようにしました。
実際に、合格した年は宅建業法で20点を取ることができました。
宅建業法で安定して得点できるようになると、権利関係や法令上の制限で多少失点しても、余裕が生まれます。
② 民法の深追いをやめた
民法は、理解しようとすると、どこまでも深く勉強できる科目です。
私は難しい問題が解けないことが不安で、細かい論点まで理解しようとしていました。
しかし、宅建試験で必要なのは、民法を専門家のように理解することではありません。
頻出する基本論点を押さえ、落としてはいけない問題を取ることです。
5回目の受験では、難問を追いかけるのをやめました。
過去問で繰り返し出題されている基本論点を優先し、民法で満点を取るのではなく、失点を抑える勉強に切り替えました。

民法は、難しい問題を解けるようにするより、頻出する基本論点で落とさないことの方が大切です。
③ 法令上の制限を後回しにしなかった
私は長い間、法令上の制限を後回しにしていました。
数字が多く、制度の違いも分かりにくかったからです。
しかし、法令上の制限は、出題される論点がある程度決まっています。
頻出論点を整理すれば、安定して得点しやすい科目でもあります。
法令上の制限を得意科目にする必要はありません。
基本問題で取れる1〜2点を増やすだけでも、合格点に大きく近づきます。
④ 過去問の正答率ではなく理解度を確認した
過去問を何周もすると、問題文を見ただけで答えを思い出せるようになります。
私も過去問では高得点を取れていました。
しかし、それは実力が上がったからではなく、問題を覚えていただけだったことがあります。
5回目の受験では、正解したかどうかだけでなく、以下の点を確認するようにしました。
- なぜその選択肢が正しいのか
- ほかの選択肢はなぜ誤りなのか
- 問われ方が変わっても判断できるか
過去問の点数ではなく、本番で使える知識になっているかを意識したことで、初めて見る問題にも対応しやすくなりました。
【宅建業従事者向け】5点免除制度も確認する
現在、宅建業に従事している人は、一定の条件を満たせば5点免除制度を利用できます。
登録講習を修了すると、宅建試験の一部5問が免除され、45問で受験できます。
利用できる人は限られますが、対象になる場合は確認しておきましょう。
宅建は1点で合否が分かれることもあるため、使える制度を把握しておくことも受験戦略の一つです。
通信講座は必要か?独学で合格した私の本音
私は、通信講座を使わずに独学で宅建に合格しました。
そのため、「宅建は独学では合格できない」と言うつもりはありません。
ただ、4回不合格になり、5回目でようやく合格した今だからこそ思うことがあります。
もっと早い段階で通信講座を使っていれば、合格まで5回もかからなかったかもしれません。
独学で難しかったのは、勉強そのものではありません。
次のような判断を、すべて自分で行わなければならなかったことです。
- 何を優先するか
- どこまで理解するか
- 点数が伸びないときに何を変えるか
私はその判断を何度も間違え、民法を深追いし、法令上の制限を後回しにしていました。
通信講座を使えば、必ず合格できるわけではありません。
ただし、出題傾向や重要論点、学習する順番が整理されているため、自分一人で迷う時間は減らせます。
独学で順調に点数が伸びている人は、そのまま続けても問題ありません。
一方で、何年も点数が変わらず、何を修正すればよいか分からない人は、通信講座も選択肢に入れてよいと思います。
私は宅建には5回目の受験で独学合格しましたが、管理業務主任者とマンション管理士では通信講座を利用した年に合格しました。
この経験から、通信講座は楽をするためのものではなく、勉強の優先順位や進め方に迷う時間を減らし、合格までの遠回りを減らすための手段だと感じています。
宅建に受かる気がしない人からよくある質問
模試で30点前後でも合格できる?
30点前後でも、すぐに諦める必要はありません。
合計点だけでなく、どの科目で失点しているかを確認し、本番までに修正する分野を絞りましょう。
試験まで残り1カ月前後の場合は、科目ごとの優先順位や直前期の勉強法をこちらの記事で解説しています。
▶ 宅建試験まであと1ヶ月で間に合う?模試30点前後から合格点を狙う直前期の勉強法
過去問を何周しても点数が伸びないのはなぜ?
答えや問題文を覚えているだけで、論点を理解できていない可能性があります。
正解した問題も、すべての選択肢について正誤の理由を説明できるか確認してください。
何回落ちたら宅建を諦めるべき?
不合格回数だけで決める必要はありません。
ただし、再挑戦するなら、前回と何を変えるのかを明確にすることが重要です。
宅建は独学では合格できない?
宅建は独学でも合格できます。
ただし、学習計画や優先順位を自分で修正できない場合は、通信講座も選択肢になります。
まとめ|勉強量を増やす前に、やり方を見直そう

宅建に受かる気がしないと感じるのは、それだけ本気で勉強しているからだと思います。
仕事が終わったあとに机に向かい、休日も過去問を解いている。
それでも点数が伸びなければ、「自分には向いていないのかもしれない」と考えてしまいます。
私も、宅建に4回落ちました。
それでも、5回目の受験で独学合格できました。
変えたのは、努力の量ではありません。
- 宅建業法を得点源にした
- 民法を深追いしなかった
- 法令上の制限を後回しにしなかった
- 過去問の答えではなく理由を確認した
- 間違えた原因を分析した
勉強しているのに点数が伸びないなら、さらに勉強時間を増やす前に、現在のやり方を確認してください。
同じやり方で結果が変わらないなら、必要なのは努力を増やすことではなく、やり方を修正することです。
「受かる気がしない」と感じている今は、勉強方法を見直すタイミングでもあります。
不合格になったからといって、宅建に向いていないとは限りません。
次の受験で何を変えるかを決め、合格点を取るための勉強に切り替えていきましょう。
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▶ 宅建の独学に限界を感じたら|点数が伸びない原因と立て直す3つの仕組み
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