
- 管理業務主任者って意味がない?
- 本当のことを教えて!
- そもそも管理業務主任者って?
マンション管理業界で働く予定がない人にとっては、「管理業務主任者って本当に必要なの?」と疑問に思う人は少なくありません。宅建士に比べれば知名度は高くないため、意味がないと感じる人もいると思います。
私自身、不動産業界に入ってから宅建士をはじめ、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、マンション管理士と、不動産4冠資格をすべて取得しました。今では売買・賃貸・管理と幅広い分野に対応でき、収益物件のマネジメントも任されています
振り返ると、管理業務主任者で学んだ知識は、建物管理や法律実務において確かな土台となって想像以上に役に立ち、宅建や賃貸不動産経営管理士だけではカバーしきれない部分を補強できる資格だと実感しています。
これから不動産業界を目指す方も、まずは宅建士を軸に考えつつ、将来のステップアップを見据えておくと強みになるでしょう。

ちなみに、マンション管理業界で働く予定がない人は宅建士がおすすめです!
この記事では、「管理業務主任者は意味がない?」と疑問を持っている人のために、不動産業界それぞれの分野からから見た管理業務主任者資格の必要性を解説します。
数年後「あの時、試験に挑戦をしておけば良かった…」と後悔しないために考えてみましょう。
まずは目的を明確にしよう!

不動産業界で活躍するために、宅建士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・マンション管理士の4資格を目指す場合、取得する順番を意識することはとても大切です。
ただし、どの資格から目指すかは、自分のキャリアプランによって変わるのでまずは目的を明確にしましょう。

自分がどの分野で力を発揮したいのか、最初にしっかりイメージしておくことが、遠回りを防ぐカギになります。
宅建士(宅地建物取引士)
不動産売買や賃貸仲介を中心に考えているなら、宅建士からスタートするのがおすすめです。
宅建士は不動産取引に必須の資格で試験範囲も広いので、他の資格にもつながる土台を築くことができます。
- 不動産取引に必須の国家資格で、業界の基本となる。
- 法律や契約に関する知識が広く求められ、他の資格にも応用できる。
- 多くの試験で宅建と重なる範囲があるため、最初に取ると後が楽になる。

基礎力を固める意味で最優先!
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件の管理や運営を専門とする資格です。2021年から一定規模以上の管理会社で有資格者の配置が義務化され、重要性が高まっています。宅建士が取引の専門家であるのに対し、こちらは賃貸管理に特化しており、両方取得すれば不動産業界での活躍の幅が広がります。
- 宅建と出題範囲が重なる分野が多い(民法や賃貸借契約など)。
- 難易度は宅建より低いが、年々難問化してきている。
- 賃貸管理業務を行うための資格として実務でも役立つ。

宅建後に勢いをつけて取得しやすい!
管理業務主任者
将来的にマンション管理業界で活躍したいと考えているなら、管理業務主任者から目指すのも選択肢の一つです。
マンション管理の実務に直結する知識が得られ、マンション管理会社への就職や転職に有利になります。
- マンション管理に関する法律・管理規約などを扱い、宅建の民法知識が活かせる。
- マンション管理士と試験範囲が7~8割近く重なるため、次のマンション管理士対策にもつながる。
- マンション管理に特化した資格

マンション管理会社を目指すなら最初から挑戦するのもあり!
マンション管理士
マンション管理士は、マンションの管理組合や住民に対して、管理運営や建物維持に関する専門的なアドバイスを行う資格です。複雑な法律や管理規約の問題に対応するため、専門知識が求められます。宅建士や管理業務主任者よりも難易度が高く、取得すればマンション管理の分野で高い信頼を得ることができます。
- 4つの中で最も難易度が高く、専門性も高い。
- 建物構造や管理運営など独自分野の対策が必要。
- これまで積み上げた宅建・管業の知識を総動員できるため、最後に挑戦するのが効率的。

総仕上げとして臨むべき資格!
チェックポイント
そもそも管理業務主任者とは?

管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことです。
この資格を取得するためには、一般社団法人マンション管理業協会が実施する管理業務主任者試験に合格し、登録手続きを行う必要があります。
この管理業務主任者試験では、マンション管理の基礎知識や法律、技術、実務などを幅広く学ぶことができます。
しかし、この知識はマンション管理業だけでなく、売買、賃貸、賃貸管理の場でも非常に役に立ちます。
管理業務主任者試験の知識が不動産業界全般で必要な理由は、以下のとおりです。
- マンションの価値や状態を正しく判断するため(売買)
- マンションのルールや義務を遵守し、トラブルを防ぐため(賃貸)
- マンションの運営やメンテナンスを円滑に行うため(賃貸管理)

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
売買仲介の場での必要性

マンションを売買する際には、物件の価値や状態だけでなく、管理組合や管理会社の状況も重要な判断基準となります。
例えば、以下のような点をチェックする必要があります。
- 管理組合の運営状況や財政状況
- 管理会社の信頼性や実績
- 長期修繕計画や積立金の有無や適正性
- 管理規約や理事会議事録などの重要書類の内容
これらの点を把握するためには、管理業務主任者試験で学んだ知識が役に立ちます。また、売主や買主に対して適切な説明やアドバイスを行うこともできます。
売買契約においても、管理組合や管理会社との関係や義務などを正しく理解し、トラブルを防ぐことができます。

トラブルなく仲介を行うためにもマンションの価値や状態を正しく判断するためにマンション管理の知識が必要です。
賃貸仲介の場での必要性

マンションを賃貸する際には、物件の設備や立地だけでなく、入居者として守るべきルールや義務もあります。
例えば、以下のような点を注意する必要があります。
- 管理規約や入居規約などの内容
- 共用部分や設備の使用方法や注意事項
- 管理組合や管理会社への連絡方法や相談窓口
- 退去時の原状回復や清掃などの費用負担について
これらの点を把握するためには、管理業務主任者試験で学んだ知識が役に立ちます。
マンション管理の知識を持つ賃貸仲介のスタッフであれば、賃借人対して適切な説明やアドバイスを行うことができるため、お客さまからの信頼を得られることは間違いありません。
自分が入居者として快適に暮らすためにも、マンション管理の仕組みや役割を理解し、協力的な態度を取ることが大切です。

賃貸仲介でマンション管理の知識が浅いと、誤った情報を伝えてしまってトラブルに発展する場合があります。
賃貸管理の場での必要性

マンションを賃貸管理する際には、オーナーと入居者の間に立って様々な業務を行います。
例えば、以下のような業務があります。
- 物件の広告や契約書作成
- 入居者への入居案内や敷金・家賃・共益費等の回収
- 物件の定期巡回やメンテナンス
- 設備不具合や法定点検
- 入居者からの苦情対応やトラブル処理
- 退去時の原状回復や精算
これらの業務を円滑に行うためには、管理業務主任者試験で学んだ知識が役に立ちます。また、オーナーと入居者との信頼関係を築くためにも、マンション管理に関する専門的な知識やスキルを持つことが望まれます。

マンション管理の知識は賃貸管理の現場で非常に役に立ちます。
管理業務主任者の知識は不動産業界全般で重要

管理業務主任者試験では、マンション管理の基礎知識や法律、技術、実務などを幅広く学ぶことができます。
しかし、この知識はマンション管理業だけでなく、売買、賃貸、賃貸管理の場でも重要です。
管理業務主任者試験の知識が不動産業界全般で必要な理由は、以下のとおりです。
- マンションの価値や状態を正しく判断するため(売買)
- マンションのルールや義務を遵守し、トラブルを防ぐため(賃貸)
- マンションの運営やメンテナンスを円滑に行うため(賃貸管理)
私は不動産業界に入って11年間の間に不動産4冠資格と言われるすべての資格を取得しました。
その中でも、「管理業務主任者資格」で学んだ知識は私にとって非常に有益なものでした。
マンション管理業界に進まなくても学んだ知識は必ず役に立ちます。
管理業務主任者は、マンション管理のエキスパートとして、国家資格を持っていることで専門性と信頼性を高めることができます。そのため、マンション管理業界で転職する際には、管理業務主任者の資格は強力なアピールポイントとなります。
この管理業務主任試験は、合格すれば幅広い分野で活躍できる資格です。ぜひ挑戦してみてください。

マンション管理の知識は不動産業界で働く人にとって非常に有益な知識です。
>>【完全攻略】管理業務主任者試験の出題傾向と対策を徹底解説!
管理業務主任者を目指すなら通信講座がおすすめ

通信講座では、専門家が作成したテキストや動画で、法律の条文やポイントをわかりやすく解説してくれます。
もちろん、自己学習で標準管理委託契約書を学習することは可能ですが、何度もテキストと過去問を読み込むなど十分な学習時間を確保する必要があります。
学習時間の確保が難しい人や、効率的に学習したい人は積極的に通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座のメリットは以下の通りです。
- 重要なポイントや覚え方などを教えてくれるため、効果的に学習できる。
- 事例問題の解き方や解答例などを提供してくれるため、応用力を身につけることができる。
- 模擬試験や添削指導などで、自分の理解度や弱点を確認できる。
- 他の分野との関連性や整合性などを教えてくれるため、総合的な理解が深まる。
- 最新版の情報や教材を入手できる。

私も通信講座を利用して合格することができました。カリキュラム通りに学習さえすれば無意識的に合格に必要な知識が身に付きます。