- 「宅建業法って覚えることが多すぎて不安…」
- 「毎回似た数字や例外にひっかけられてしまう…」
- 「過去問を解いても点数が安定せず、どう勉強すればいいのか分からない…」
宅建試験に挑戦する受験生なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
宅建試験のなかで 宅建業法は“合格のカギ”を握る最重要科目です
つまり、宅建業法を攻略できるかどうかで合否はほぼ決まると言っても過言ではありません。
この記事では、宅建業法を得点源に変えるための 5つのコツ を解説します。
過去3回落ちた私がやっと気づいた「ひっかけ対策」や「条文の覚え方」も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
宅建業法とは?

宅建業法(宅地建物取引業法)とは、不動産取引において一般消費者を守るために定められた法律です。
- 重要事項説明(35条書面)
- 契約書の交付(37条書面)
- 宅建業者に課される義務や禁止行為
- 監督処分や罰則
といった、宅建業者が必ず守らなければならないルールが定められています。
受験生にとっては「条文暗記の山場」ですが、実務ではお客様の保護を目的とした非常に大切な法律。だからこそ試験でも 毎年20問 という大きな比率で出題されるのです。
👉 関連記事:【重要事項説明まとめ】35条書面と37条書面の違いを徹底解説
出題数と目標点数

- 宅建試験は全50問
- 宅建業法はそのうち20問(全体の40%)
- 目標は 18点以上(9割)
他の科目(権利関係・法令上の制限・税その他)は得点が安定しにくく平均5〜7割程度。だからこそ宅建業法は 「ほぼ満点を取って当たり前」 という位置づけになります。
科目 | 出題数 | 難易度の特徴 | 得点目標 |
宅建業法 | 20問 | 出題範囲が狭く頻出論点が明確 | 18点以上 |
権利関係 | 14問 | 難問・民法改正など変化あり | 7点前後 |
法令上の制限 | 8問 | 法令暗記が中心 | 5点前後 |
税・その他 | 8問 | バラつきが大きい | 4点前後 |
👉 関連記事:【宅建 合格ライン】合格点の推移と科目ごとの得点戦略を解説!
宅建業法の頻出分野と出題傾向

「宅建業法は何が出るの?」とよく聞かれますが、答えはシンプルです。
👉 「全部出る」 です。
なぜなら出題範囲が狭いため、前年に出た内容が形を変えて翌年また出題されることが多いからです。
特に毎年出るテーマ
- 35条書面(重要事項説明)
- 37条書面(契約書)
- 媒介契約の種類と期限
- 免許制度(大臣免許・知事免許・更新要件)
- 報酬規定(売買・賃貸の上限)
- 禁止行為と広告規制
- 監督処分・罰則
出題傾向
- 過去問とほぼ同じ形式で出題
- 数字や語尾を入れ替えて「ひっかけ」を作る
- 「原則→例外」構造が多い
👉 関連記事:【宅建 過去問だけでは合格できない?失敗体験から学ぶ勉強法】
宅建業法を攻略する5つのコツ

1. 弱点を作らない
宅建業法は全範囲から出題されます。「ここは出ないだろう」と捨てると必ず痛い目を見ます。
まずはテキストを一通り回し、弱点ゼロを目指しましょう。

私は「広告規制は細かいから捨てよう」と思った年に、がっつり出題されて大失敗しました。結局“全部出る”という前提でやるのが一番確実です。
2. 設問対応力を鍛える(問題から条文を思い出す)
宅建業法の失点原因は「知識があるのに問題で迷う」こと。大切なのは 「問題文→条文を想起する逆算力」 です。
例えば、、、
- 「35条書面は契約成立後に交付する」→ ✕(契約前に説明・交付)
- 「専任媒介契約の有効期間は6か月以内」→ ✕(3か月以内)

私も“知ってるはずの条文”を問題文でひっかけられて落とした経験が多いです。問題演習で「条文を逆から思い出す」訓練を意識したら安定してきました。
👉 直前期に点数を伸ばすには“失点しやすいポイント潰し”が欠かせません。残り時間の過ごし方はこちら ▶ 宅建試験直前期の追い込み方
3. 過去問重視、何より過去問
実は宅建業法は「過去問の焼き直し」が多い科目です。
- 同じテーマが数年おきに出題
- 数字を1つ変えて再登場
- 条文の言い回しを少し変えて出題

過去問は「解く→間違える→原因確認→翌日復習」のサイクルで繰り返しましょう。
4. 正確に覚える(数字・期限・義務)
宅建業法で狙われやすいのは数字・期限・義務の細かい部分。
- 報酬額の上限
- 媒介契約の有効期限
- 重要事項説明のタイミング
- 業務停止や免許取消の基準

「だいたい3か月くらいだったよな?」と曖昧に覚えていたせいで、試験本番でことごとく落としました。数字・期限は正確に覚えるのが鉄則です。
5. 「一般消費者保護」の視点で理解する
宅建業法は「お客様を守るための法律」です。なぜこのルールがあるのか? を考えると定着が早くなります。
例えば、、、
- 重要事項説明 → 契約前に不利益情報を知らせるため
- 報酬規制 → 一般人が適正価格を知らないから
- 広告規制 → 誇大広告で騙されないようにするため

単なる暗記では頭に残りませんでした。でも「自分が消費者だったらどう守られたいか?」と考えたら、一気に理解が深まり、記憶も定着しました。
独学にこだわらず効率化を図る

宅建業法は独学でも学べますが、次の落とし穴があります。
- 最新の改正に追いつけない
- 出題頻度の優先度が分からない
- 学習効率が悪い
そこで役立つのが 通信講座です。
通信講座のメリット
- 頻出論点を体系的に整理してくれる
- 数字や例外の覚え方をまとめて提供
- 過去問+予想問題で最新傾向をカバー
業法を固めても「直前期で点数が伸び悩む…」と感じる方も少なくありません。そんなときは模試や直前講義を活用するのも有効です ▶ [宅建試験直前期の追い込み方]
まとめ

宅建業法は宅建試験の合否を左右する最重要科目です。
- 出題は毎年20問(全体の40%)
- 目標は18点以上の正解
- 出題範囲が狭いので「全部出る」つもりで対策
- 過去問重視+正確な暗記+設問対応力がカギ
- 独学にこだわらず通信講座も併用する

「宅建業法を制する者が宅建試験を制する」この言葉を意識して、今日から学習を始めてください。