- 頑張っているのに結果がでないのはなぜ?
- 過去問と違う問題ばかりで全然解けない….
- 合格できる勉強方法を教えてほしい….
管理業務主任者試験は、法律や建築、管理などの幅広い知識が求められる難易度の高い試験です。この試験に合格するためには、試験に落ちてしまう人の特徴を理解することがとても重要です。
「受かる気がしないと」感じてしまう人は学習方法に問題があります。今のまま同じように頑張り続けても失敗を繰り返してしまうことは間違いありません。
私は3度目の試験でやっと合格することが出来ました。しかし、試験に落ちてしまう原因を知っていればもっと早く試験に合格できたと後悔しています。
私と同じ失敗はしないように
この記事では、管理業務主任者試験に2度失敗した自身の経験から、試験に落ちてしまう人の特徴と原因を解説します。
この記事を読めば、私と同じように「受かる気がしない…」「結果がでない…」と何度も失敗することはありません。
落ちる人の原因を理解して合格を目指しましょう!
過去問の丸暗記|問題の論点を理解していない
試験で得点できない原因は「過去問を丸暗記している」こと。自分ではそういうつもりが無くても無意識に答えだけを覚えてしまっていることに注意が必要です。
過去問は意識をしないと解答の根拠や理論を理解することが出来ません。過去問だけで満足してしまうと、本番で出題される応用問題に対応できなくなってしまいます。
過去問を解くことは試験対策に欠かせないことですが、あくまでも過去の出題傾向を示す資料として利用しましょう。
過去問を効果的に活用する方法は以下の通りです。
- 過去問を解いた後に、解答の根拠や理論を確認する
- 過去問で頻出されている問題を意識する
- 参考書や疑似問題なども利用する
過去問だけを解いて満足しないように注意してください!
試験本番では過去問と同じ文章では出題されません。きちんと過去問の論点を理解しておかないと、実は過去問と同じ内容を問われているのに「こんな問題勉強したことがない….」と失敗してしまう原因になります。
管理業務主任者試験の約6割は法令系の問題で構成されています。きちんと問題の論点を理解していないと法令問題の独特な言い回しに翻弄されてしまい正解することが難しいので注意しましょう。
過去問はあくまでも出題傾向を示す資料です。
>>管理業務主任者試験でよくでる用語や法律を覚える効果的な方法!
区分所有法と標準管理規約の相違点があいまい
管理業務主任者試験では、区分所有法と標準管理規約の相違点に関する問題がよく出題されます。
区分所有法とは、マンションやビルなどの共有部分と個別部分の所有権や管理権を定めた法律です。標準管理規約とは、区分所有法に基づいて作成されたマンションやビルの管理組合が定める規則です。
区分所有法と標準管理規約は基本的に同じないようですが、一部に相違点があります。
試験に何度も失敗してしまう人は区分所有法と標準管理規約の違いに気づいていないことが非常に多いです。
区分所有法と標準管理規約の相違点に注意!
区分所有法とは
マンションで円滑な共同生活を送るため、住人の財産を守るために作られた法律。
必ず守らなければならない最低限の決まり事。
標準管理規約とは
マンションの維持・管理、住人が完全に生活を送るための基本的なルールを定めた管理規約の標準モデル
法律で定められていない物事を補うための決まり事。
区分所有法を基本として、マンションの状況によって管理規約で条件を補っています。
区分所有法と標準管理規約の違い
標準管理規約は区分所有法をベースにして作られたものなので内容が非常によく似ていますが、次のような細かい箇所が違います。
区分所有法 | 標準管理規約 | |
総会(集会)の招集期間 | 1週間前 | 2週間前 |
共用部分の持分割合の計算方法 | 内のり計算 | 壁心計算 |
他にも以下のような相違点があります。
「区分所有法」では、共用部分や共用施設の使用に関する制限は、区分所有者会の決議で定めることができますが、「標準管理規約」では、その制限は管理規約で定めることとしています。
特に議決権の相違点はよく狙われやすいポイントです。
区分所有法と標準管理規約の相違点を覚えるためには、以下のような方法がおすすめです。
- 区分所有法と標準管理規約の条文を比較する
- 相違点をまとめた表を作成する
- 相違点に関する問題を多く解く
毎年、管理業務主任者試験では区分所有法と標準管理規約の相違点がひっかけ問題として出題されています。必ず本試験までには押さえておきましょう。
何度も失敗している人は通信講座がおすすめ
本試験では、区分所有法と標準管理規約の相違点に気づくことが重要なポイントで両者を混同しないよう注意しなければなりません。
独学でも相違点を学習することは可能ですが、何度もテキストと過去問を読み込むなど十分な学習時間を確保する必要があります。
学習時間の確保が難しい人や、効率的に学習したい人は積極的に通信講座も利用することをおすすめします。
私も通信講座を利用しました。
完璧主義者|すべての分野を完璧にしようとしている
管理業務主任者試験は出題範囲が非常に広いため、出題傾向を分析した学習が重要です。『勉強したところが全然出題されなかった..』と本番で嘆く受験者も多く、試験に合格できる気がしないと感じてしまう人の原因が『どこから出題されても大丈夫なように準備している』ことです。
よく陥りやすい失敗が出題頻度が低い問題を何度も学習してしまうことです。結果、試験本番で出題されることはなく合格することはできません。その時間を他の科目に使う方が得策です。
最も重要なことは『いかに出題頻度の高い論点を取りこぼしなく正解できるかです』。
私は『ここから出題されたらどうしよう』という不安から出題頻度が低い論点を必死に学習していました。しかし試験本番で出題されることなく的外れな学習に時間を費やしてしまいました。
まずは頻出問題を徹底的に学習しましょう
>>出題傾向が分からない人は通信講座がおすすめ【管理業務主任者おすすめ通信講座4選】
建築・設備で高得点を狙っている
管理業務主任者試験の約11問が建築・設備から出題されています。この科目は暗記学習でよいため他の科目に比べ勉強がしやすい科目と言えます。
しかし、学習範囲はどの科目よりも膨大で建築知識がない人にとっては得点を伸ばすことはとても難しいです。
科目 | 出題数 |
設備系法令 (建築基準法) | 約5問 |
建築・設備 | 約6問 |
毎年、はじめて問われるような問題が多くこの分野を重点的に学習していると「過去問で覚えた問題が出題されなかった」という結果に陥ってしまいます。
建築・設備は過去問で出題されている範囲だけに留めて約7~8割程度を得点することを目標に考えておきましょう。
過去問を完璧にしても約7~8割が限界です。
建築・設備は暗記で勉強がしやすい分野なので重点的に勉強をしてしまいがちです。しかし、出題範囲が広すぎるため頑張った分だけ得点が伸びるような科目ではないことに注意しましょう。
苦手分野から逃げている
管理業務主任者試験では、法律や建築、区分所有法などの幅広い分野から出題されます。その中には、自分にとって苦手な分野や興味のない分野が必ずあります。
しかし、苦手分野から逃げてしまうと、試験で大きなハンディを背負ってしまうことになります。
苦手分野を克服しないまま試験に挑戦しても合格はできません。本試験では各分野の出題比率が決まっているので苦手分野を無視しても合格点に届かない可能性が高いからです。
苦手分野が増えるほど試験を突破できる確率が低くなることを念頭において学習しましょう。
科目 | 出題数 |
民法・その他の法令 (宅建業法・品確法) | 約11問 |
区分所有法 | 約9問 |
標準管理規約 | 約5問 |
マンション管理適正化法 | 約5問 |
標準管理委託契約書 | 約6問 |
会計 | 約3問 |
設備系法令 (建築基準法) | 約5問 |
建築・設備 | 約6問 |
苦手分野を克服するためには、以下のような方法がおすすめです。
- 苦手分野を早めに見つける
- 苦手分野の基礎知識をしっかり身につける
- 苦手分野の問題を多く解く
- 苦手分野の知識と他の分野の知識の関連性を探る
各科目に対して配点が少ないので、得意分野だけに絞って学習していると必ず点数が足りなくなってしまいます。
管理業務主任者試験は100人が挑戦して20人しか合格できない難関資格です。合格ライン付近ではほぼ同じ実力の受験者がひしめきあっているので、わずか1点で合否が決まってしまいます。
苦手分野の1点がどれだけ合否に影響があるのかは言うまでもありません。
私も試験後に「ちゃんと克服しておけば…」と何度も後悔しました。
苦手分野は必ず克服しましょう。
>>【管理業務主任者試験に合格するための完全攻略法】出題傾向と対策を解説した記事はこちら
独学にこだわっている|無理せず通信講座を利用するべき
管理業務主任者試験に落ちてしまう人の特徴は以下の通りです。
- 論点を理解していない
- 区分所有法と標準管理規約があいまい
- 完璧主義
- 建築・設備で高得点を狙っている
- 苦手分野から逃げている
心当たりがある人は要注意!
管理業務主任者試験は独学にこだわりすぎているとなかなか合格ができません。独学で失敗した人こそ通信講座を利用しましょう。
独学にこだわりすぎると、以下のようなデメリットがあります。
- 勘違いして知識を覚えてしまう
- 試験に必要ない箇所を学習してしまう
- 出題傾向の分析が難しい
- 狙われやすいポイントに気づかない
管理業務主任者試験は単純に過去問を使って学習さえすれば合格できるような簡単な試験ではありません。
誰でも高得点をとれる試験だと困るので、出題者側はいかに受験者を落とすかを目的に問題を作っています。合格するためには合格するための戦略が非常に重要になります。
通信講座なら専門家が作成したテキストや動画で、論点のポイントや出題傾向を解説してくれるため試験の分析が苦手な人でも簡単に学習することが可能です。
特に、学習時間の確保が難しい人や、独学に不安な人は積極的に通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座のメリットは以下の通りです。
- 本試験で狙われる箇所を解説してくれる。
- 出題傾向を分析した学習ができる。
- 用語や法律がどのような場面で適用されるか、どのような効果があるかを解説してくれる。
- 重要なポイントや覚え方などを教えてくれるため、効果的に学習できる。
少しでも自己学習に不安を感じたら、無理せず通信講座などを検討してください。
試験勉強は気力と体力が必要です。できることなら短期で合格したいです。私は独学に拘りすぎで2度も試験に失敗してしまいした。
一日に使える学習時間は限られています。いつまでに合格したいのかを考えて自分に合った学習方法で合格を目指しましょう!
通信講座ならカリキュラム通りに学習さえすれば無意識的に合格に必要な知識が身に付きます。
>>管理業務主任者の資格を取るには通信講座が必要?独学で合格するのは難しい理由を徹底解説!