【独学は無理?】賃貸不動産経営管理士試験の実体験から独学のメリット・デメリットを解説!

  • 「宅建士を持っているから余裕で合格できるはず」
  • 「試験範囲はそこまで広くないと聞いた」
  • 「忙しいから独学でサクッとやりたい」

こう思って賃貸不動産経営管理士試験に挑む人は少なくありません。しかし、2021年に国家資格化されて以降、この試験は確実に難易度が上がっています

過去には合格率が50%を超える年もありましたが、近年は30%台に落ち着き、宅建士を持っている人でも不合格になるケースが増えています

私自身も独学で挑戦しましたが、「思った以上に勉強が必要だった」というのが正直な感想です。さらに、私の周囲では、宅建士や実務経験者のベテランでも不合格になる人が多く、甘く見てはいけない試験だと痛感しました。

この記事では、独学での合格は本当に可能なのか、そして実際に挑戦して分かった独学のメリット・デメリットを、実体験を交えて解説します。

これから受験を考えている社会人・主婦の方にとって、現実的な勉強戦略のヒントになるはずです。

まつたけ風味
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自分に合った勉強方法で合格を目指しましょう!

賃貸不動産経営管理士とは?

賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理・運営に関する専門知識を持つ国家資格です。

2021年6月に施行された「賃貸住宅管理業法」により、一定規模(管理戸数200戸以上)の賃貸住宅管理業者には業務管理者の設置が義務化されました。

この「業務管理者」になるための条件の一つが、賃貸不動産経営管理士資格の取得です。

試験概要

  • 試験日:毎年11月第3日曜日
  • 形式:四肢択一式・50問(マークシート)
  • 出題範囲:賃貸住宅管理業法、民法(賃貸借)、建物設備管理、借主対応、会計・税務など
  • 合格基準:年度によって変動(近年は35〜37点前後)
  • 合格率:国家資格化後は30〜40%台

【最新版】賃貸不動産経営管理士とは?難易度・合格率・将来性を徹底解説!

独学で合格は可能?現状の難易度

結論から言えば、他不動産資格と比べて難易度は易しいので、独学でも合格は可能です。しかし、「参考書と過去問を軽くやれば受かる」という時代ではなくなっている。というのがリアルな状況でしょう。

過去と現在の難易度の違い

  • 国家資格化前(〜2020年):合格率50%前後、過去問中心で対応可能
  • 国家資格化後(2021年〜):法改正対応・新傾向問題が増加、合格率30%台

私の職場でも、宅建士の資格を持つ先輩が独学で挑んだものの、あと一歩という惜しい結果で不合格になったケースがありました。

また、入社6年目の後輩は過去問中心で勉強を進めていますが、新傾向の問題にうまく対応できずに毎年のように試験に落ちています

資格や実務経験がある人でさえこうした結果になるのを間近で見ていると、「独学でも大丈夫だろう」という考えは危うく、むしろ思っている以上に計画的な学習と最新情報への対応が求められる試験だと痛感します。

まつたけ風味
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独学でも合格できるけど、甘く見ていると失敗する試験!

賃貸不動産経営管理士の難易度は?宅建との比較でわかる実態【社会人・主婦・学生向け】

私が独学で挑戦した体験談

私が独学を選んだ理由は単純で、コストを抑えたかったからです。宅建や他資格の経験があったため、「似た分野だし何とかなるだろう」と軽く考えていました。

勉強スケジュール

  • 学習開始:試験10か月前
  • 平日:通勤時間+昼休み+帰宅後(計1.5時間)
  • 休日:1~2時間まとめて学習
  • 教材:市販テキスト1冊+過去問集

苦戦した点

  • 賃貸住宅管理業法の細かい条文
  • 原状回復や設備管理など、宅建では触れない分野
  • 出題形式の言い回しのクセ

幸い一発で合格はできましたが、正直、手応えはほとんどなかったのが本音です。試験後に解答速報を確認したとき、「もう少し勉強しておけば…」と冷や汗が出たのを覚えています。

しかも、私が合格したのはまだ国家資格化前の40問時代。あのときに合格していなければ、今の50問・難化した試験で同じ結果を出せたかどうかはわかりません。

まつたけ風味
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そう考えると、あの時受験しておいて本当に良かったと心から思います。

独学のメリット・デメリット

独学のメリット

コストが安い
 市販のテキストと過去問で5,000円前後。通信講座の数万円に比べると格段に安いです。
自分のペースで進められる
 仕事や家事の合間にスキマ時間で勉強でき、計画を自由に変更可能。
他資格と並行しやすい
 宅建や管理業務主任者の勉強中の人は、重複範囲を効率的に活用できます。
まつたけ風味
まつたけ風味

個人的な意見としては、他資格とのダブル受験はおすすめできません。

独学のデメリット

最新傾向・法改正への対応が遅れる
市販テキストは出版時点の情報が中心。法改正部分はネットや予備校サイトで補う必要があります。
モチベーション維持が難しい
一人で学習していると、途中でペースが落ちやすくなります。
過去問だけでは突破できない壁
過去問演習は必須ですが、近年は新しい出題形式が増えており、「見たことがない問題」で差がつきます。
まつたけ風味
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独学の場合、「自分の勉強法が合っているのか」という不安が常につきまといます。

独学で合格を目指す人への具体的アドバイス

昔は、私のように過去問を繰り返すだけでも十分に合格が狙えたかもしれません。

しかし、今の試験はそう簡単ではありません。難易度は宅建試験ほどではないにせよ、合格を確実にするには、宅建並みに戦略的な学習が必要だと感じています。

特に独学で挑む場合は、以下のポイントを押さえて計画的に進めることが欠かせません。

勉強時間の目安は150〜200時間
週10時間ペースなら4〜5か月が目安です。仕事や家事と両立するなら、毎日の学習時間をあらかじめスケジュールに組み込みましょう。例:平日1時間+休日2時間
教材は1〜2種類に絞る
テキスト1冊と過去問集1冊で十分です。あれもこれもと手を出すと、知識が中途半端なまま本番を迎えるリスクがあります。
スキマ時間を徹底活用
通勤中や昼休み、家事の合間にスマホアプリで5分だけ復習。短時間でも積み重ねれば年間で数十時間分の差になります。
模試や予想問題集で実戦慣れ
本番形式で時間配分を試すとともに、新傾向問題への耐性をつけることが重要です。近年は過去問だけでは対応しきれない問題も増えています。

この4つを意識して学習を進めれば、独学でも合格の可能性は十分にあります。ただし、「過去問を回せば何とかなる」という気持ちでは通用しないのが、今の賃貸不動産経営管理士試験の現実でしょう。

まつたけ風味
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過去問の丸暗記では合格できない時代になった。

賃貸不動産経営管理士の勉強時間はどれくらい必要?仕事との両立方法も紹介

通信講座を活用する選択肢

私は独学で合格しましたが、それはまだ国家資格化前の40問時代の話です。今の50問制になってからは、私の職場でも宅建士や実務経験者の先輩・後輩が不合格になるケースを何度も見ています

たしかに、勉強時間や難易度を考えれば、独学で合格は可能だと思います。ですが、この試験は相対評価。自分なりに手ごたえがあっても、周りの受験者より得点できなければ容赦なく落ちます

だからこそ、少しでも合格の確率を上げたいなら通信講座という選択肢も持っておくべきです。

通信講座には、独学では補いにくい強みがあります。

最新の法改正・出題傾向に完全対応
テキストや講義が常にアップデートされているので、古い情報で勉強するリスクを避けられます。
動画講義で理解が早い
文章だけでは分かりづらい論点も、講師の解説で一気に腑に落ちます。
質問サポートで疑問をすぐ解消
独学ではモヤモヤしたまま進みがちな部分も、短時間で解決できます。

実際、私の後輩には独学で2年連続不合格だった後、通信講座に切り替えて一発で合格した人がいます
最初から使っていれば、あの2年は必要なかったかも…」と笑いながら話していましたが、その言葉には重みがありました。

今の試験は「何となくやっていれば受かる」時代ではありません。独学か通信講座か選択を間違えると何年も無駄にする可能性もあります。それを避けるために、自分に合った勉強方法を選ぶことが合格への最短ルートです♪

まつたけ風味
まつたけ風味

国家資格になった今、勘と経験だけじゃ合格できない。

独学で合格できるけど覚悟が必要

賃貸不動産経営管理士は、独学でも十分に合格は狙えます。ただし、それは「正しい戦略」と「継続力」があってこそ。試験は年々難化しており、過去問を回すだけでは通用しにくくなっています

  • 賃貸不動産経営管理士は独学でも合格可能だが、年々難易度が上昇している
  • 独学なら教材選びとスケジュール管理が重要
  • 不安があるなら通信講座も検討する価値あり

独学で挑むなら、教材選びは絞り込み、スケジュールは逆算して管理することが不可欠です。そして、「落とせない1年」にしたいなら、通信講座という武器を持つ選択肢も忘れないでください。

資格取得はゴールではなく、新しいキャリアのスタートラインです。合格すれば、業務管理者としての活躍や、不動産関連業務の幅を広げるチャンスが広がります

限られた時間をどう使うかで、結果は大きく変わります。今こそ、自分に合った最短ルートで合格をつかみにいきましょう♪