- 「管理業務主任者はどうやって勉強すれば合格できる?」
- 「過去問を繰り返しているのに点数が伸びない」
- 「仕事をしながらでも合格できる勉強法を知りたい」
- 「独学を続けるか、通信講座を使うか迷っている」
管理業務主任者試験は、出題範囲が広く、民法・区分所有法・標準管理規約・マンション管理適正化法・設備など、さまざまな分野を勉強する必要があります。
私自身、管理業務主任者試験には独学で2回不合格になり、3回目でようやく合格しました。
独学時代は、テキストを読み込み、過去問も何周もしていたため、「これだけやれば合格できるだろう」と思っていました。
しかし、結果は2年連続で不合格。
今振り返ると、私の勉強には大きな問題がありました。
それは、過去問の答えや出題パターンを覚えることに偏り、論点を理解する勉強が足りていなかったことです。
3回目の受験では通信講座を利用し、勉強方法そのものを見直しました。
この記事では、私が2回不合格になった原因と、3回目の受験で実際に変えた勉強法を紹介します。
これから管理業務主任者を受験する人や、勉強しているのに点数が伸びず悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
私は管理業務主任者に独学で2回落ちた
私は管理業務主任者試験に合格するまで、3回受験しています。
最初の2回は独学でした。
当時の勉強方法は、基本的に次のようなものでした。
- テキストを読む
- 過去問を繰り返す
- 間違えた問題を解き直す
- 覚えていない部分をテキストで確認する
一見すると、そこまで間違った勉強法には見えないと思います。
実際、過去問を繰り返しているうちに正答率も上がり、試験前には「かなり仕上がっている」と感じていました。
それでも、2回とも合格できませんでした。
原因は、勉強量そのものよりも、勉強の質と方向性にあったと思います。
2回不合格になって気づいた3つの失敗
過去問を「理解する」のではなく「覚えていた」
一番大きかった失敗は、過去問を繰り返すうちに、問題そのものを覚えてしまったことです。
同じ問題を何周もすると、問題文を見ただけで答えが分かるようになります。
すると、「この論点を理解できている」と錯覚しやすくなります。
しかし、本試験では過去問とまったく同じ形で出題されるとは限りません。
数字や人物、条件、聞き方を少し変えられただけで、正解できなくなることがあります。
私も独学時代は、過去問では正解できるのに、本試験形式になると判断できない問題がありました。
管理業務主任者試験では、過去問を解くこと自体は重要です。
ただし、「なぜその選択肢が正しいのか」「どこを変えられたら誤りになるのか」まで確認する必要があります。
過去問だけで勉強していて不安を感じている人は、こちらの記事も参考にしてください。
▶【受かる気がしない】管理業務主任者試験が難しい理由と落ちる人の特徴を合格者が解説
出題頻度を意識せず勉強していた
独学時代は、テキストを最初から最後まで同じように勉強していました。
もちろん、試験範囲を一通り学ぶことは必要です。
しかし、管理業務主任者試験では、すべての論点が同じ頻度で出題されるわけではありません。
頻出論点もあれば、ほとんど出題されない細かい論点もあります。
限られた勉強時間の中で合格を狙うのであれば、重要度の高い論点から優先して得点できる状態を作ることが大切です。
私は独学時代、細かいところまで覚えようとしてしまい、重要論点の理解が中途半端になっていました。
特に社会人の場合、勉強に使える時間には限りがあります。
「全部完璧にする」のではなく、合格するために必要なところから固めるという考え方が重要です。
自分の弱点を客観的に確認できていなかった
過去問ばかりを繰り返していると、自分の得意・不得意が分かりにくくなります。
同じ問題を何度も解いているため、点数が上がって当然だからです。
私も当時は、過去問の正答率が上がったことで「実力がついた」と思っていました。
しかし実際には、以下のような弱い部分が残っていました。
- 区分所有法と標準管理規約の違い
- 初見問題への対応
- 細かい数字の整理
- 設問文の読み違い
この弱点に気づけたのは、模擬試験や初見問題を解くようになってからです。
管理業務主任者試験では、過去問だけでなく、初めて見る問題でも正解できるかを確認することが重要です。
3回目の受験で変えた5つの勉強法
1. 出題頻度の高い論点から優先して勉強した
3回目の受験では、すべてを均等に勉強するのではなく、出題頻度を意識するようになりました。
管理業務主任者試験は出題範囲が広いため、苦手分野だけに時間を使いすぎると、全体の勉強バランスが崩れてしまいます。
まずは頻出論点を優先し、「ここは落としたくない」という問題を確実に正解できる状態にすることを意識しました。
特にマンション管理適正化法や標準管理委託契約書などは、整理して覚えることで得点につなげやすい分野です。
▶ 管理業務主任者試験【マンション管理適正化法】で高得点を取るコツ
2. 正解した問題も「根拠」を確認した
過去問を解くときは、正解・不正解だけを見るのをやめました。
正解した問題でも、「なぜこの選択肢が正しいのか」を説明できるか確認するようにしました。
たまたま正解した問題や、消去法だけで正解した問題は、理解できていない可能性があります。
特に、次の分野は似た制度や例外が多く、曖昧な理解のままだと本試験で迷いやすいです。
- 区分所有法
- 標準管理規約
- 民法
正解した問題でも根拠が説明できなければ、テキストに戻って確認する。
この繰り返しで、少しずつ「問題を覚える勉強」から「制度を理解する勉強」に変わっていきました。
3. 似ている法律・数字を比較して覚えた
管理業務主任者試験では、似たような数字やルールが数多く出てきます。
特に区分所有法や標準管理規約は、似た内容が多いため混同しやすい分野です。
そこで私は、単独で覚えるのではなく、「何と何が違うのか」を意識して整理するようにしました。
たとえば、
- 区分所有法と標準管理規約
- 普通決議と特別決議
- 管理者と管理組合
- 各種届出や期間
などを比較しながら覚える方法です。
管理業務主任者では、単純暗記だけでなく、似ている論点の違いを整理することが得点につながります。
法律や数字の暗記が苦手な人はこちらも参考にしてください。
▶ 管理業務主任者試験の暗記術|法律・数字を効率よく覚える7つのコツ
4. 過去問だけでなく模試・初見問題を解いた
独学時代の私は、過去問中心の勉強でした。
しかし、過去問を何周もすると、答えを覚えてしまいます。
そこで3回目は、模試や初見問題も使うようにしました。
初めて見る問題を解くことで、以下の点が分かります。
- 本当に理解できているか
- 問題文を正しく読めているか
- 時間配分に問題がないか
- どの科目で失点しているか
模試では点数を見るだけではなく、失点した原因を分析することが重要です。
「知識不足なのか」「勘違いなのか」「問題文の読み違いなのか」を確認すると、復習すべき内容が見えてきます。
5. 通信講座を使って勉強方法そのものを見直した
3回目の受験では、通信講座を利用しました。
私の場合、通信講座を使った最大のメリットは、講義を受けられたことよりも、どこを重点的に勉強すればいいのかが分かったことでした。
独学時代は、重要な論点も細かい論点も同じように勉強していました。
しかし、通信講座を利用したことで、出題頻度や重要度、間違えやすいポイントを意識しながら学習できるようになりました。
また、模試や演習問題を使うことで、自分の弱点を客観的に確認できたことも大きかったです。
通信講座を使えば必ず合格できるわけではありません。
ただし、
- 何を優先すればいいか分からない
- 過去問では解けるのに初見問題に弱い
- 勉強方法が正しいのか不安
- 何度受験しても合格できない
という人は、勉強方法を見直す選択肢として通信講座を検討してもいいと思います。
社会人は300〜400時間を目安に勉強計画を立てる
管理業務主任者試験は、数週間勉強しただけで簡単に合格できる試験ではありません。
初学者であれば、300〜400時間程度を一つの目安として考えておくといいでしょう。
ただし、必要な勉強時間は、
- 不動産系資格の学習経験
- 法律知識
- 1日に確保できる勉強時間
- 学習開始時点の知識
によって変わります。
重要なのは、合計時間だけを見るのではなく、試験日から逆算して勉強を続けられるスケジュールを作ることです。
仕事をしながら受験する人は、最初から無理な計画を立てるより、毎日継続できる勉強時間を設定した方がいいと思います。
▶ 管理業務主任者の勉強時間は300〜400時間|いつから始める?1日何時間必要?
管理業務主任者は科目ごとに勉強方法を変える
管理業務主任者試験は、すべての科目を同じ方法で勉強する必要はありません。
法律科目と設備科目では、必要な勉強方法が違います。
民法
条文を丸暗記するより、登場人物の関係や事例を理解することが重要です。
▶ 管理業務主任者の民法が難しい理由|苦手でも得点する勉強法と時期別対策
区分所有法・標準管理規約
似たルールを比較しながら整理することが重要です。
▶ 【管理業務主任者】区分所有法と標準管理規約の違いを攻略するための5つのコツ
マンション管理適正化法
数字や義務、登録制度など、出題されやすいポイントを整理して覚えます。
▶ 管理業務主任者試験【マンション管理適正化法】で高得点を取るコツ
標準管理委託契約書
委託業務の内容や管理会社・管理組合の役割を整理して覚えることが重要です。
建築・設備
すべてを完璧にしようとすると時間がかかります。
頻出論点を中心に、過去問で繰り返し問われている部分から覚えていく方が効率的です。
過去問は何周すればいい?
「過去問は何周すればいいですか?」という疑問を持つ人も多いと思います。
私は、単純に回数だけを決める必要はないと思っています。
重要なのは、「なぜその答えになるのか説明できる状態になっているか」です。
3周して理解できる人もいれば、5周必要な人もいます。
逆に、10周していても問題の答えを覚えているだけなら、本試験では対応できない可能性があります。
過去問を解くときは、
- 問題を解く
- 正誤を確認する
- 間違えた理由を確認する
- 正解した問題も根拠を説明できるか確認する
- 分からなければテキストに戻る
という流れがおすすめです。

過去問は回数をこなすことより、1問からどれだけ学べるかを意識した方がいいと思います。
独学でも管理業務主任者に合格できる
ここまで私自身の失敗談を書いてきましたが、管理業務主任者は独学でも合格可能です。
通信講座を使わなければ合格できない試験ではありません。
特に、次のような人なら、独学でも十分合格を狙えます。
- 宅建などの法律系資格を持っている
- 自分で学習計画を立てられる
- 分からないことを自分で調べられる
- 模試などで客観的に実力を確認できる
一方で、過去問を繰り返しても点数が伸びない、何を優先すればいいか分からないという場合は、一度勉強方法を見直した方がいいかもしれません。
著者の本音|独学にこだわりすぎなくてよかった
私は宅建に合格していましたが、管理業務主任者には独学で2回不合格になりました。
当時は宅建と同じように過去問を中心に勉強し、「ここまで勉強したのだから、次も独学でいける」と考えていました。
しかし今振り返ると、独学そのものよりも、同じ勉強法を続けていたことが問題だったと思います。
2回目の不合格をきっかけに、このままでは合格は難しいと考え、3回目は通信講座を利用しました。
その結果、出題頻度や重要度を意識して勉強できるようになり、自分の弱点にも気づけました。
もちろん、管理業務主任者試験は独学でも合格できます。
ただ、過去問を繰り返しても点数が伸びないなら、独学にこだわるよりも、自分の弱点や失点原因を確認し、勉強方法そのものを見直した方が合格に近づくと思います。
今の私が管理業務主任者を受験するならこう勉強する
もし今の私が、もう一度管理業務主任者試験を受験するなら、次の流れで勉強します。
ここでは、試験の約6カ月前から勉強を始める場合を想定しています。
1〜2カ月目
まずはテキストや講義で試験範囲を一通り確認します。
この段階では完璧に覚えることより、「どんな内容が出題されるのか」を把握することを優先します。
3〜4カ月目
過去問を中心に学習します。
間違えた問題だけではなく、正解した問題も根拠を説明できるか確認します。
同時に、区分所有法・標準管理規約・適正化法などの暗記事項を整理します。
試験2カ月前
模試や初見問題を使い、苦手分野・ケアレスミス・時間配分を確認します。
▶ 管理業務主任者試験【2カ月前】の勉強法|合格に近づく模試・通信講座の使い方
試験1カ月前
新しい教材には手を広げません。
これまで間違えた問題、数字、比較論点を中心に復習します。
新しい苦手分野を広げるより、「取れる問題を確実に取る」ことを意識します。
▶ 管理業務主任者試験【1カ月前】合格点に近づく直前期の勉強法と講座活用法
まとめ|管理業務主任者は勉強量だけでなく勉強方法が重要

私は管理業務主任者試験に独学で2回不合格になり、3回目でようやく合格しました。
振り返ると、独学時代は過去問を繰り返すことに偏り、出題頻度や理解の深さ、自分の弱点を十分に確認できていなかったと思います。
3回目の受験では、頻出論点を優先し、正解した問題も根拠まで確認するなど、勉強方法そのものを見直しました。
管理業務主任者試験は、勉強時間を増やすだけでなく、本試験でも使える知識が身についているかを確認することが重要です。
独学を続けるか迷っている人は、通信講座も含めて自分に合った学習方法を比較してみてください。