管理業務主任者試験は、法律や建築、管理などの幅広い知識が求められる難易度の高い試験です。この試験に合格するためには、自分に合った方法で勉強することがとても重要です。
何も考えずに試験に挑戦してしまうと「難しすぎて合格できる気がしない…」という結果に陥ってしまいます。
私は3度目の試験でやっと合格することができました。しかし、最初から通信講座を利用しておけば1度目の試験で合格できたと後悔しています。
私と同じ失敗はしないように…
この記事では、管理業務主任者試験に2度失敗した自身の経験から、試験の難しさの理由を踏まえて独学で合格を目指す難しさを解説します。
この記事を読めば、私と同じように「何度も独学で失敗してしまう」ようなことはありません。
試験の難しさは出題範囲の広さ|出題傾向を分析した勉強が重要
出題範囲と科目
科目 | 出題数 |
民法・その他の法令 (宅建業法・品確法) | 約11問 |
区分所有法 | 約9問 |
標準管理規約 | 約5問 |
マンション管理適正化法 | 約5問 |
標準管理委託契約書 | 約6問 |
会計 | 約3問 |
設備系法令 (建築基準法) | 約5問 |
建築・設備 | 約6問 |
管理業務者試験の難しさは出題範囲の広さです。合格には各分野で得点できる広い知識が必要になります。それぞれの科目に対しての配点が少いので、出題頻度を分析して勉強をすることが合格のポイントになります。
私は3度目の試験でやっと合格することができました。しかし、2度テキストを読み込んで、過去問も完璧な状態で試験に挑みましたが失敗してしまいました。
振り返ってみると、過去問ばかりを繰り返して根本的な理解ができていなかったと思います。独学をしていた当時はそのことに全く気づきませんでした。
出題頻度が少ない箇所ばかり勉強しても合格はできません。出題頻度を分析した学習が必要です。
試験の6割が法令問題|暗記だけでは合格はできない
管理業務主任者試験の分野
科目 | 分野 | 出題数 |
民法・その他の法令 (宅建業法・品確法) | 法令 | 約11問 |
区分所有法 | 法令 | 約9問 |
標準管理規約 | 法令 | 約5問 |
マンション管理適正化法 | 法令 | 約5問 |
標準管理委託契約書 | 管理事務 | 6問 |
会計・仕訳 | 管理事務 | 3問 |
設備系法令 (建築基準法) | 建築・設備 | 5問 |
建築・設備 | 建築・設備 | 6問 |
管理業務主任者試験は全体の6割が法令問題で構成されています。なので、法令問題の独特な言い回しに慣れていない初心者にとっては難易度は高いと言えます。
この法令問題を攻略するためには、まず法律の成り立ちから理解しなければなりません。「法律が作られた背景」の理解こそ、管理業務主任者試験に合格すために必要な知識です。
民法や区分所有法などの法令問題は、馴染みのない用語や法律が多いので途中で挫折してしまう人も多いです。また、テキストや過去問で用語や法律を学習するとなると、何度もテキストと過去問を読み込むなど十分な学習時間を確保する必要があります。
法令問題は、テキストや過去問を読み込んでも独学ではなかなか理解できない事が多いです。想像以上に学習時間の確保が必要になることは想定しておきましょう。
私は、宅建の資格を持っていたので民法は問題なく理解は出来ました。しかし区分所有法という馴染みのない分野に関してはイメージがしずらくなかなか理解することが難しかったです。
私は宅建士の合格者でしたが独学で2度も失敗してしまいました。
>>【管理業務主任者試験に合格するための完全攻略法】出題傾向と対策を徹底解説!
区分所有法と標準管理規約の相違点が難しい
管理業務主任者試験は全体の6割が法令問題です。民法だけでも十分に難しいですが、特に区分所有法と標準管理規約の理解は試験に合格するためには重要なります。
区分所有法と標準管理規約の特徴は以下のとおりです。
区分所有法とは
マンションで円滑な共同生活を送るため、住人の財産を守るために作られた法律。
必ず守らなければならない最低限の決まり事。
標準管理規約とは
マンションの維持・管理、住人が完全に生活を送るための基本的なルールを定めた管理規約の標準モデル
法律で定められていない物事を補うための決まり事。
簡単にいうと標準管理規約は区分所有法をベースにして作られたマンションに住むためのルールです。
区分所有法と標準管理規約の違い
区分所有法と標準管理規約と相違点を理解するためには、区分所有法だけではなく標準管理規約というマンション管理運営上必要不可欠な規則も学習しなければいけません。
「標準管理規約」が「区分所有法」よりも厳しい場合や緩い場合、あるいは異なる内容になっている場合があります。そのため、「標準管理規約」と「区分所有法」の相違点を把握することが重要。
管理業務主任試験ではこの相違点をよく狙って出題してきます。例えは次のような内容です。
総会(集会)の招集期間
- 区分所有法では1週間前に招集しなければならないとされている。
- 標準管理規約ではこれでは短すぎるので2週間前と定められている。
共用部分の持分割合の計算方法
- 区分所有法では内のり計算
- 標準管理規約では壁心計算
本試験ではこういった細かい箇所を入れ替えたひっかけ問題が多いです。
区分所有法は、条文や用語に加えて標準管理規約との相違点などの多くの情報を覚える必要があり、単に知識を暗記するだけでは応用ができずに不十分になってしまう可能性があります。
区分所有法と標準管理規約の相違点は数えきれないほどあります。すべてを覚えることは不可能です。学習する際はよく狙われている相違点を把握しておきましょう。
独学で過去問ばかりを解いていても標準管理規約と区分所有法の違いに気づく事はなかなかできません。そして参考書では法律や規約の成り立ちまで説明してくれることがありません。しかし、通信講座であればそういったポイントを解説してくれるため確実に合格に近づけることは間違いありません。
独学だと過去問の学習に偏って根本的な理解ができません。私は通信講座で合格しました。
馴染みがない「仕訳」は簿記3級の知識が必要
管理業務主任者試験では毎年2問「仕訳」の問題が出題されます。この分野は苦手意識を持つ人が多く、勉強を後回しにする受験者も多いです。
簿記の知識がない限り、参考書を読んだだけでは仕訳を理解することは難しいでしょう。しかし、毎年2問出題されるという事は、理解できさえすれば確実に2点を得点できる分野という事にもなります。
「仕訳」の問題のレベルは簿記3級相当
管理業務主任者試験の「仕訳」の問題のレベルは、簿記3級相当です。簿記3級とは、日商簿記検定試験の中で最も初級的なレベルの試験です。しかし、馴染みのない初心者にとっては理解することが非常に難しいです。
管理業務主任者試験では、基本的な会計原則や会計帳簿の作成方法、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表の読み方などを問われます。
「仕訳」とは、会計上の取引や事象を金額や内容に応じて借方と貸方に分けて記録することです。「仕訳」をすることで、会計帳簿に取引や事象を反映させることができます。また、「仕訳」をすることで、財務諸表を作成するために必要なデータを集めることができます。
「仕訳」の問題は過去の出題パターンを理解することが重要
管理業務主任者試験の「仕訳」の問題は、過去問で出題されるパターンを理解することが重要です。過去問で出題されるパターンを理解することで、出題されやすい知識やスキルを重点的に学習することができます。
管理業務主任者試験では、「仕訳」の問題は毎年出題されるので、過去問を分析して、どのような知識が出題されやすいかを把握することが重要です。
正直、簿記の知識がない人とって、「仕訳」は独学で理解することが難しいです。しかし、毎年2問出題されるこので克服すれば得点源になります。ぜひ、「仕訳」の問題に挑戦してみてください。
通信講座なら初心者でも「仕訳」を克服できる
以下の動画は、通信講座のアガルートの工藤講師が「仕訳」について分かりやすく解説してくれています。
参考書だけでは理解できない科目も通信講座であれば分かりやすく解説してくれます。
【体験談】やってよかったこと、後悔したこと
やってよかったこと:通信講座を受講した
私は、通信講座を受講して勉強したことが合格の決め手でした。
通信講座のメリットは以下の通りです。
1.試験に出題される範囲を網羅的に学べる
通信講座では、試験に出題される範囲をカバーする教材が提供されます。教材は、分野やトピックごとに分かりやすくまとめられており、重要なポイントや覚えやすいコツが記載されています。
また、教材は定期的に更新されるため、最新の試験傾向に対応できます。
必要な知識を効率的に学ぶことができました。
2.カリスマ講師の解説やアドバイスを受けられる
通信講座では、実力派講師達のが作成した解説やアドバイスが提供されます。
解説やアドバイスは、教材だけでは分からない細かい点や疑問点を解決するだけでなく、勉強法や試験対策なども教えてくれます。また、通信講座では、講師に直接質問するサービスがあることも魅力でした。
自分の理解度や記憶力を高めることができました。
3.過去問題や模擬試験を解いて自己採点や添削ができる
通信講座では、過去問題、小テスト、模擬試験などが提供されます。過去問題や模擬試験は、実際の試験と同じような難易度や傾向の問題が出題されるため、試験に慣れる効果があります。
また、過去問題や模擬試験は、自己採点や添削ができるため、自分の得意分野や苦手分野を把握することができます。さらに、過去問題や模擬試験の解答や解説も提供されるため、間違えた問題や不足している知識を補うことができます。
自分の弱点が分かる。自分の実力を可視化することが出来る点が魅力的です。
4.勉強の計画や進捗を管理できる
通信講座では、勉強の計画や進捗を管理するツールが提供されます。ツールは、試験までの日数や残りの教材や問題の量などを表示し、自分に合ったペースで勉強することをサポートします。
また、ツールは、自分の勉強時間や正答率などをグラフや表で可視化し、自分の成果や課題を確認することを助けます。
スケジュール管理が苦手な人にはおすすめです。
5.他の受講者と交流や情報交換ができる
通信講座では、他の受講者と交流や情報交換ができるコミュニティが提供されます。コミュニティでは、他の受講者と勉強の悩みや相談、励ましや応援などを共有することができます。
また、コミュニティでは、他の受講者からのアドバイスや教えてもらったコツなども得ることができます。
孤独感や不安感を減らすことができます。
落ちたからこそ輝く!管理業務主任者試験【通信講座の利用が成功の鍵】
後悔したこと:独学で勉強した
私は3度目の試験でやっと合格することができました。当時はテキストを読み込んで、過去問も完璧な状態で自信満々で試験に挑みましたが、2度も失敗してしまいました。
独学で勉強するデメリットは以下の通りです。
1.試験に出題される範囲や重要度が分からない
管理業務主任者試験は幅広い分野の知識が求められます。
しかし、独学で勉強する場合、どの分野やトピックが試験に出るか、どれくらいの割合で出るか、どの程度の深さで理解する必要があるかなどが分かりにくいです。
そのため、重要なところを見落としたり、必要以上に細かいところに時間をかけたりすることがあります。
試験に合格する為には効率の良い学習が重要です。
2.自分の理解度や記憶力が客観的に分からない
独学で勉強する場合、自分がどれくらいのレベルに達しているか、どこが得意でどこが苦手か、どこをもっと復習すべきかなどが客観的に分かりにくいです。
自己採点や自己添削をすることはできますが、正しい答えや解説がなければ、自分の間違いや不足を見つけることは難しいです。
特に過去問ばかりの学習だと「理解したつもり」になってしまう状況に陥りやすいです。
自己満足の学習にならないように要注意!
3.解説やアドバイスが得られない
独学で勉強する場合、分からないことや疑問に思ったことがあっても、誰にも聞くことができません。本やインターネットで調べることはできますが、それでも理解できない場合があります。
こうなってしまうと「答えだけを覚える」という方法をとってしまい、理解できていないまま試験に挑むことになり結果として得点できないという状況に陥ってしまいます。
また、独学は自分の勉強法や試験対策について、専門家や先輩受験者からの解説やアドバイスが得られません。
これは、効果的な勉強法を見つけることやモチベーションを保つことが難しくなる要因になります。
独学は限界があることを痛感しました。
4.勉強の計画や進捗が管理しにくい
独学で勉強する場合、自分で勉強の計画や進捗を管理する必要があります。
しかし、自分で管理するのは意外と大変です。何から始めるべきか、どれくらいのペースで進めるべきか、どれくらいの時間を割くべきかなどを決めるのは簡単ではありません。
また、自分で管理すると、ついサボったり、遅れたり、焦ったりすることがあります。
きちんと学習計画を立てて進捗管理ができれば、たまには息抜きをしつつ学習することもできるし、試験直前に焦りだしたりすることはありません。
学習計画や進捗を管理しないと勉強の効果や質を低下させる可能性があります。
5.孤独感や不安感が強くなる
独学で勉強する場合、他の受験者との交流や情報交換が少なくなります。これは、孤独感や不安感を強くすることがあります。
特に、試験に近づくにつれて、自分の勉強が足りているか、試験に合格できるかなどの不安が増してきます。
これは、精神的な負担やストレスになります。
他の受験者との交流や情報交換はモチベーションの維持に効果的です。
確実に合格を目指すなら通信講座がおすすめ
管理業務者試験に合格するには各分野で得点できる広い知識が必要になります。それぞれの科目に対しての配点が少ないので、出題頻度を分析して勉強をすることが合格のポイントになります。
しかし、管理業務主任者試験は暗記だけで合格することが出来ません。各項目の根本的な理解も必要になるため、専門用語に馴染みがない初心者やマンション管理業務に馴染みがない人にとっては難易度が高い試験です。
管理業務主任者試験の出題範囲は以下のとおりです。
科目 | 出題数 |
民法・その他の法令 (宅建業法・品確法) | 約11問 |
区分所有法 | 約9問 |
標準管理規約 | 約5問 |
マンション管理適正化法 | 約5問 |
標準管理委託契約書 | 約6問 |
会計 | 約3問 |
設備系法令 (建築基準法) | 約5問 |
建築・設備 | 約6問 |
また、管理業務主任者試験に独学で挑戦する際には、想像以上に学習時間の確保が必要になることも想定しておきましょう。
独学で合格を目指すには以下の点に注意が必要です。
- 出題範囲が広くて効率よく勉強することが難しい
- 法令系の問題が多くて暗記だけでは試験に対応ができない。
- 区分所有法と標準管理規約の相違点が難しい
- 仕訳は簿記3級の知識が必要
管理業務主任者試験は独学にこだわりすぎると合格ができません。私は3度目の試験でやっと合格することができました。しかし、最初から通信講座を利用しておけば1度目の試験で合格できたと後悔しています。
私と同じ失敗はしないように…
独学にこだわりすぎると、以下のようなデメリットがあります。
- 勘違いして知識を覚えてしまう
- 試験に必要ない箇所を学習してしまう
- 出題傾向の分析が難しい
- 狙われやすいポイントに気づかない
管理業務主任者試験は過去問を使って学習さえすれば合格できるような単純な試験ではありません。
一方、通信講座なら専門家が作成したテキストや動画で、論点のポイントや出題傾向を解説してくれるため勉強がが苦手な人でも簡単に学習することが可能です。
特に、学習時間の確保が難しい人や、独学に不安な人は積極的に通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座のメリットは以下の通りです。
- 本試験で狙われる箇所を解説してくれる。
- 出題傾向を分析した学習ができる。
- 用語や法律がどのような場面で適用されるか、どのような効果があるかを解説してくれる。
- 重要なポイントや覚え方などを教えてくれるため、効果的に学習できる。
少しでも独学に不安を感じたら、無理せず通信講座などを検討してください。
試験勉強は気力と体力が必要です。できることなら短期で合格したいです。私は独学に拘りすぎで2度も試験に失敗してしまいした。
一日に使える学習時間は限られています。いつまでに合格したいのかを考えて自分に合った学習方法で合格を目指しましょう!
管理業務主任者試験の目安勉強時間は約300時間とされています。しかし、初心者が独学で挑戦した場合は300時間以上の時間が必要になることは想定しておきましょう。出題範囲が広い試験なのでやみくもに勉強しても合格は出来ません。管理業務主任者試験は想像以上に難しい試験なので本当に合格をしたい人は通信講座を利用すべきです。
私は宅建士の合格者でしたが独学で2度も失敗してしまいました。