- 「管理業務主任者の法律や専門用語がなかなか覚えられない」
- 「区分所有法と標準管理規約がごちゃごちゃになる」
- 「数字を覚えてもすぐ忘れてしまう」
管理業務主任者の勉強をしていると、法律・数字・専門用語の多さに苦戦する人は少なくありません。
特に、区分所有法や標準管理規約、マンション管理適正化法などは似たような言葉や数字が多く、「覚えたはずなのに混同する」ということが起こりやすい科目です。
結論から言うと、管理業務主任者試験では暗記も必要ですが、すべてを丸暗記する必要はありません。
大切なのは、以下のポイントを分けることです。
- 数字や要件など「覚える部分」
- 法律の目的や考え方など「理解する部分」
- 似ている制度を「比較して覚える部分」
私自身、管理業務主任者試験は独学で2回不合格になり、3回目でようやく合格しました。
振り返ると、最初の頃は過去問の問題文や答えを覚えることに偏り、少し聞き方を変えられると対応できていませんでした。
この記事では、実際の受験経験をもとに、管理業務主任者試験で法律・数字・専門用語を効率よく暗記する方法を紹介します。
管理業務主任者試験全体の勉強方法から見直したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
▶【社会人が語る】管理業務主任者試験に合格できた勉強法と後悔したこと
管理業務主任者は暗記だけでは合格しにくい
管理業務主任者試験では、過去問と同じ知識でも、条件や言い回しを変えて出題されることがあります。
そのため、過去問の文章や答えをそのまま覚えるだけでは、初めて見る問題に対応できないことがあります。
私自身も独学で勉強していた頃は、「この問題を見たことがあるから答えは○」という覚え方になっていました。
しかし、本試験では同じ問題がそのまま出題されるわけではありません。
重要なのは答えを覚えることではなく、「なぜ○なのか」「なぜ×なのか」を説明できる状態にすることです。
理由まで理解できるようになると、初めて見る問題にも対応しやすくなります。
管理業務主任者で暗記しておきたい内容
管理業務主任者試験では、科目によって覚え方を変えることが大切です。
すべての科目を同じように暗記する必要はありません。
大まかには、次のように考えると勉強しやすくなります。
| 科目 | 覚え方のポイント |
| 民法 | 丸暗記より事例や考え方を理解する |
| 区分所有法 | 決議要件・人数・期間などを整理する |
| 標準管理規約 | 区分所有法との違いを比較して覚える |
| マンション管理適正化法 | 用語・数字・手続きなどを正確に覚える |
| 標準管理委託契約書 | 管理会社の業務範囲や報告事項を整理する |
| 会計 | 基本ルールを理解して問題演習を繰り返す |
| 建築・設備 | 用語や設備の特徴を整理して覚える |
特に、区分所有法・標準管理規約・マンション管理適正化法は、似た内容が多いため混同しやすい分野です。
単独で覚えるよりも、似ている制度を並べて比較する方が記憶に残りやすくなります。
マンション管理適正化法は、数字や手続きなど暗記で得点につなげやすい部分も多い科目です。
→あわせて読みたい
「管理業務主任者試験【マンション適正化法】で高得点を取るコツ|出題傾向と対策を徹底解説」
標準管理委託契約書も、出題されやすいポイントを整理して覚えることで得点源にしやすくなります。
→あわせて読みたい
「管理業務主任者試験【標準管理委託契約書】で得点するコツ|頻出ポイントと勉強法を解説」
管理業務主任者の暗記を効率化する7つのコツ
1.最初からすべてを丸暗記しない
管理業務主任者の勉強では、最初から全部覚えようとしないことが大切です。
特に法律科目では、条文や細かい数字をいきなり覚えようとしても、何のためのルールなのか分からなければ記憶に残りにくくなります。
例えば、区分所有法を勉強するときも、以下のような大枠を理解してから、細かい要件や数字を覚えた方が効率的です。
- 誰に関係する法律なのか
- 何を決めるための法律なのか
- どのような場面で使われるのか
まず意味を理解し、そのあとに数字や要件を覚える。
この順番を意識しましょう。
2.似ている法律や制度は比較して覚える
管理業務主任者試験では、似た内容を混同して間違えることがあります。
特に注意したいのが、区分所有法と標準管理規約です。
どちらもマンション管理に関する内容なので、勉強を始めた頃は、「これは区分所有法だったか、標準管理規約だったか」と分からなくなることがあります。
このような場合は、1つずつ覚えるのではなく、違いを比較して覚えるのがおすすめです。
例えば、
| 比較する内容 | 区分所有法 | 標準管理規約 |
| 位置づけ | 法律 | 管理規約のひな型 |
| 内容 | 区分所有関係の基本ルール | 管理規約を作る際の標準的な考え方 |
| 覚え方 | 決議要件などを整理 | 区分所有法との違いを比較 |
というように並べて整理します。
似ているものほど、違いをセットで覚えることがポイントです。
3.数字は文章ではなく一覧表で覚える
管理業務主任者試験では、人数・期間・決議要件など数字に関する知識も必要です。
数字を文章の中だけで覚えようとすると、似た数字を混同しやすくなります。
そこでおすすめなのが、一覧表にまとめる方法です。
ただし、最初からきれいなノートを作る必要はありません。
勉強時間には限りがあります。
まとめるなら、
- 何度も間違える数字
- 混同しやすい数字
- 過去問で繰り返し出てくる数字
だけで十分です。
自分が間違えたところだけを集めた方が、効率よく復習できます。
4.過去問は答えではなく理由まで確認する
管理業務主任者試験で避けたい勉強法の1つが、問題と答えをセットで覚えてしまうことです。
同じ過去問を何周もしていると、「この問題は見たことがあるから答えは2番」という状態になりやすくなります。
しかし、それでは本当に理解できているか分かりません。過去問を解くときは、「なぜ正解なのか」だけでなく、「なぜ他の選択肢は間違っているのか」まで確認しましょう。
間違えた問題があったら、以下の点まで確認します。
- どの言葉が間違っていたのか
- 正しく直すとどうなるのか
- どの法律や規約の知識が必要だったのか
ここまで理解できれば、言い回しを変えられても対応しやすくなります。
5.間違えた知識を重点的に繰り返す
勉強を進めていくと、すでに覚えている知識と何度も間違える知識が分かれてきます。
この段階では、すべての範囲を同じ回数復習する必要はありません。
重点的に復習したいのは、自分が間違えるところです。
例えば、以下のような箇所をメモしておきます。
- 過去問で2回以上間違えた論点
- 区分所有法と標準管理規約を混同する部分
- 数字を何度も間違える部分
- 毎回迷う専門用語
カードや付箋を使う場合も、全部の知識を書くのではなく、自分が苦手な部分だけに絞るのがおすすめです。
覚えたものは外し、新しく間違えたものと入れ替えていきましょう。
6.自分の言葉で説明して覚える
テキストを何度も読むだけでは、覚えたつもりになってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、テキストを閉じて、「自分の言葉で説明できるか」を確認する方法です。
例えば、「区分所有法とは何のための法律?」と自分に問いかけて、簡単に説明してみます。
最初から正確な法律用語で説明する必要はありません。
まずは、「マンションのように1つの建物を複数人で所有するときのルール」というように、大まかな意味を理解します。
そのうえで試験に必要な正確な用語や要件を覚えていきます。
自分の言葉で説明できる知識は、単純に丸暗記した知識よりも応用しやすくなります。
7.模試や初見問題で知識が使えるか確認する
過去問を何度も解いていると、問題そのものを覚えてしまうことがあります。
そこで確認したいのが、模擬試験や初見問題です。
模試では、次のポイントを確認できます。
- 見たことのない聞き方でも判断できるか
- 覚えた知識を使えるか
- 苦手分野はどこか
- 時間配分に問題がないか
過去問では正解できるのに模試になると点数が落ちる場合は、知識が十分に整理できていない可能性があります。
初見問題でも、「これは区分所有法のこの論点だな」と判断できるようになれば、本試験に対応できる力がついてきたと考えられます。
管理業務主任者の暗記でやってはいけない勉強法
管理業務主任者の暗記が苦手な人ほど、勉強量を増やそうとしがちです。
しかし、勉強方法を間違えると、時間だけがかかってしまいます。
テキストを読むだけ
テキストを何度も読むだけでは、知識を思い出す練習になりません。
読んだあとは問題を解いたり、自分の言葉で説明したりして、アウトプットしましょう。
ノートをきれいに作りすぎる
すべての内容をノートにまとめ直す必要はありません。
何度も間違えるところや、混同しやすい知識だけをまとめる方が効率的です。
過去問の答えだけ覚える
問題文と答えをセットで覚えると、言い回しを変えられたときに対応しにくくなります。
答えだけでなく、なぜ正解・不正解なのかまで確認しましょう。
全科目を同じように暗記する
民法は考え方を理解することが重要ですが、マンション管理適正化法では数字や用語を正確に覚えることも必要です。

全部を同じように覚えようとすると、かなりしんどいです。
管理業務主任者の暗記はいつから始める?
暗記は試験直前だけにまとめて行うよりも、勉強を始めた段階から少しずつ繰り返した方が効率的です。
特に社会人の場合、1日に確保できる勉強時間には限りがあります。
そのため、理解する → 過去問を解く → 間違えたところを覚える → もう一度解くという流れを早い段階から繰り返すことをおすすめします。
暗記だけの期間を別に作る必要はありません。
勉強を進めながら、少しずつ記憶を定着させていきましょう。
必要な勉強時間や、いつから勉強を始めればよいかについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ 管理業務主任者の勉強時間は300〜400時間|いつから始める?1日何時間必要?
著者の本音|独学にこだわりすぎて2回不合格になった
私自身、宅建に合格していましたが管理業務主任者試験は独学で2回不合格になりました。
当時は、過去問を繰り返していれば、宅建のように合格できると思っていました。
しかし実際には、問題や答えを覚えることに偏り、少し聞き方を変えられると対応できていませんでした。
その後、通信講座を利用して勉強方法を見直し、3回目でようやく合格できました。
振り返ると、独学そのものが悪かったわけではありません。
一番の問題は、自分に合っていない勉強方法を続けていたことだと思います。
管理業務主任者は独学でも合格できる試験です。
ただし、次のような状態が続く場合は、勉強方法を見直した方がよいかもしれません。
- 法律用語の意味が分からない
- 区分所有法と標準管理規約を整理できない
- 過去問を何周しても点数が伸びない
- 初見問題になると正解できない
大切なのは独学にこだわることではなく、自分が合格できる方法を選ぶことです。
▶【独学は無理?】管理業務主任者試験が難しい4つの理由を解説!
通信講座も含めて勉強方法を比較したい人はこちらを参考にしてください。
管理業務主任者の暗記は「理解・比較・反復」が重要

管理業務主任者試験では、法律・数字・専門用語など、覚えることが多くあります。
しかし、すべてを力任せに丸暗記する必要はありません。
効率よく覚えるポイントは次の7つです。
- 最初からすべてを丸暗記しない
- 似ている法律や制度は比較して覚える
- 数字は一覧表で整理する
- 過去問は理由まで確認する
- 間違えた知識を重点的に繰り返す
- 自分の言葉で説明して覚える
- 模試や初見問題で知識が使えるか確認する
私自身、過去問の答えを覚える勉強に偏っていた頃は、初見問題にうまく対応できませんでした。
管理業務主任者試験では、覚えること自体ではなく、覚えた知識を使って判断できる状態にすることが重要です。
「理解する→比較する→問題を解く→間違えたところを覚える」
この流れを繰り返しながら、少しずつ知識を定着させていきましょう。